妙高の「跳ね馬」と「サクラ」の競演
– 11か月前
新潟県妙高市にそびえる妙高山の外輪山、神奈山(1909m)に春耕を告げる雪形「跳ね馬」が現れた。青空が広がった2020年4月7日、矢代川にかかる「はね馬大橋」からは、見頃を迎えた矢代川堤防沿いのソメイヨシノやシダレザクラとともに、くっきりした姿が望めた。
雪肌に黒く浮かび上がった跳ね馬(中央)。頭部は左側。前脚を曲げ、左方向に跳ねる姿が躍動的(4月7日撮影)
「跳ね馬」は、前足を跳ね上げて南西方向へ駆け出そうとする躍動感あふれる姿が特徴だ。胴体部分に残った雪が消えると形がはっきりする。例年は4月中旬からゴールデンウイークにかけてが見頃だが、今年はサクラと同様に早め。
昔は出現時期が農作業開始の目安とされたが、最近は郷土のシンボルや風物詩となっている。えちごトキめき鉄道の路線名「妙高はねうまライン」、妙高市の総合体育館の愛称「はね馬アリーナ」などの呼称に使われ、親しまれている。
関連記事

妙高の雪形「跳ね馬」に角が生えた!?(2015年4月26日)
https://www.joetsutj.com/articles/52126024
新潟県妙高市にそびえる妙高山の外輪山、神奈山(1909m)に出現する雪形「跳ね馬」の頭部に角(つの)が現れてきた。農耕の目安とされた妙高の雪形「跳ね馬」は、現代では春の風物詩として橋や施設、菓子の名称や、えちごトキめき鉄道の路線名など、広く親しまれている。雪消えの4月中旬、神奈山…
妙高山の雪形「跳ね馬」の横に「牛形」現れる(2017年4月28日)
https://www.joetsutj.com/articles/90545574
新潟県妙高市の新井・矢代地区に古くから伝承される雪形「牛形(うしがた)」が、妙高山(2454m)の外輪山、神奈山に現れた。…

妙高山の雪形 「はね馬」の一生(2011年6月3日)
https://www.joetsutj.com/articles/51731854
上越地方に春の訪れを告げる妙高山の雪形「はね馬」。毎年、雪消えのころになると、外輪山の一つ、神奈山(1909m)の中腹に、前足をはね上げる馬の姿が現れる。里に春耕の開始を知らせる先人の知恵だ。↓中郷区の歩道橋にある「はね馬」が描かれたパネル 上越市、妙高市の人にとっては、見慣れた…