試飲2年ぶり復活 越後・謙信SAKEまつり 宇喜世駐車場で24日まで

新潟県上越地域の地酒やグルメが楽しめる「越後・謙信SAKEまつり」が2021年10月23日、始まった。新型コロナウイルス感染対策のため、会場を上越市仲町3の「百年料亭 宇喜世」駐車場に変更し、出店の飲食物はテイクアウト限定、試飲エリアは事前予約制にするなど規模を縮小した“ミニ版”として実施している。明日24日まで。

事前予約制の試飲エリア(23日午前11時30分頃)
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2006年に始まった同祭は、上越地域の酒蔵やご当地グルメの出店が本町商店街にずらりと並び、2日間で県内外から10万人前後が訪れる秋の一大イベント。昨年は感染対策のため出店を中止し、動画で蔵元が酒の紹介をするなどのオンライン開催にとどまった。

今年は2年ぶりに試飲や物販イベントが復活。会場には上越市と妙高市の14蔵元の日本酒やワインの販売ブースのほか、するめの天ぷらやくびき牛ステーキ、焼き栗などのテイクアウトグルメと、雑貨などの出店が計18店並んだ。

飲食物はテイクアウト限定で会場での飲食は禁止
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同祭の特色である地酒の試飲は、専用エリアが設けられ、各蔵元のおすすめの1本と、同祭限定酒の「車懸(くるまがかり)」、14蔵元の酒をブレンドした特別企画酒「総がかり」の計15種類の日本酒やワインが並んだ。入場者は1日3回の入れ替え制とし、各回90分定員100人。例年は客がおちょこを持って回り酒を注いでもらうが、感染対策のため1杯ずつ使い捨てのカップで提供され、参加者は次々に列に並んでカップを手に取り、飲み比べていった。

会社の同僚と訪れた新潟市西蒲区の60代男性は「初めてイベントを知って来た。上越の酒はあまり飲まないので、色々飲めて良かった物をすぐに買えていい」。上越市寺町3の公務員の男性(54)は「ほぼ毎年来ている。縮小開催で物足りなさもあるが、昨年に比べれば進歩している」と話した。

試飲エリアでは90分2000円で15種類の日本酒やワインを飲み比べできる
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同祭実行委員会の竹田成典委員長は「今年は絶対に物販や試飲をやると強い気持ちで進めてきて、なんとか開催にこぎつけた。来年は本町に戻ってグレードアップした祭りにしたい」と意気込んだ。

試飲エリアの入場は同祭ホームページから申し込める。各回先着100人。

SAKEまつり会場