上越ロケの「男はつらいよ」第47作 3月10日テレビ放送

新潟県上越市の本町通りや高田駅前、春日山城址でロケをした山田洋次監督の人気映画シリーズの第47作「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」(1994年12月公開)が2018年3月10日午後6時30分から、BSジャパンでテレビ放送される。

上越市本町1の雁木通りでの撮影。主演の渥美清さんの真剣なまなざしが印象的(1994年10月8日)
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木箱に乗って歌のキャンペーンをする小林幸子さん。売れない歌手役で登場(本町1の大山薬局)
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主演の渥美清さんが亡くなる2年前の作品で、既に肝臓がんが肺に転移していた頃とみられる。1994年10月8、9日に行われた上越ロケでは出番直前まで体を休めており、記者会見にも姿を見せなかった。

冒頭シーンで、上越市本町1のレコード店でキャンペーンをする売れない歌手を演じたのが新潟市出身の小林幸子さん(本名で出演)。デビュー後、15年間不遇の時代が続き、全国各地へ一人でキャンペーン回りをした自身の姿と重ねて演じている。

高田駅前通りで撮影を前に打ち合わせる小林幸子さんと山田洋次監督(中央)
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その姿を雁木通りから見た寅次郎(渥美清)は、高田駅前郵便局で再び小林幸子にばったりと出会う。寅次郎は小林幸子の人相を見て「あんたの眉と眉の間、すなわち印堂に何とも言えない輝きがある。大器晩成のタイプだよ。希望を捨てずに頑張るんだ」と励ます。

春日山神社境内で人相見を演じる渥美清さんと山田監督(左)
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寅次郎は春日山神社でも人相見をやり、地元のエキストラが多数出演した。

BSジャパンは、2017年4月から「男はつらいよ」シリーズ、全49作を放送中。