職業訓練と教科学習を行う上越市のライトシップ高等学院で初の卒業式 1期生1人が地元企業に就職

全国で初めて職業訓練と教科学習を同時並行する「デュアルシステム」を採用し、2025年4月に新潟県上越市港町1の佐渡汽船ターミナル内に開校した広域通信制高校サポート校「ライトシップ高等学院」で2026年3月6日、初めての卒業式が行われた。卒業生2人のうち、1人は職業訓練先の市内企業に就職した。

松本将史学院長から卒業証書を受け取る卒業生(右)

ライトシップ高等学院は、LIGHTSHIP(上越市港町1、松本将史社長)が運営。学院生はオンライン授業などで教科学習に取り組み、高校卒業資格を得ると同時に、週3日程度、地元企業で賃金を得ながら職業訓練を行う。またビジネスを通じて地域の課題解決を図るプロジェクト型学習にも取り組む。昨年4月の開校時には、15歳から20代までの23人が転入学した。

卒業式には小菅淳一市長や山田知治上越商工会議所会頭ら来賓のほか、保護者や在校生など約40人が出席した。

会場に船同士の通信手段で安全運航を祈るU旗とW旗を飾った松本学院長は、上越地域の県立高校から3年に転入した卒業生2人に対し、「1年間は普通の高校生活と大きく異なったと思う。普通でないことを恐れない姿勢は、これからの成長を後押しし、社会にインパクトを与える力になる。新しい航海を目指す卒業生に直江津港からご安航を祈る」とはなむけの言葉を贈った。

U旗とW旗を背に卒業生にはなむけの言葉を贈る松本学院長

卒業生の1人で、東京の運輸系の短大に進学する妙高市の峯村亮汰さん(18)は「直江津港を活性化させるPBL(プロジェクト型学習)でカフェ企画に参加し、自分たちで考えたものを形にしていく経験は簡単なものではなかったが、大きな達成感を得られた。また人との距離が近く、小中高を通じて一番人とのつながりを感じた。自分の夢に向かって一歩一歩歩んでいきたい」とあいさつした。

また卒業後は職業訓練先だった防火機器販売や消防設備点検の大昭商事(石沢)に入社する上越市の男性は「先輩と一緒に消防設備の点検などを行う中で入社を決めた。入社後は資格取得を目指したい」と話した。

卒業スピーチをする峯村さん(奥)

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