上越市教育委員会は2026年4月に開校する不登校の中学生を対象とした「学びの多様化学校(不登校特例校)」について、11月4日から転入学希望を受け付ける。また10月には転入学を希望する児童生徒の保護者を対象とした学校説明会と、児童生徒が参加する学校体験を実施する。

1学年8人程度
開校する「市立諏訪中学校」は雄志中学校の分校で、閉校した旧諏訪小学校(同市上真砂)の校舎を改修して使用する。生徒数は各学年8人程度を想定し、不登校または不登校傾向にある市内の中学生が通う。
中学校の標準授業時数1015時間を35時間削減して980時間とし、授業時間は通常校の1コマ50分より短い40分。午前3コマ、午後3コマとし、学習内容に合わせて2コマや3コマを通して行うことや、午後から登校した生徒が参加できる授業を増やせるなど、柔軟に対応する。また登校時刻は午前9時20分、下校時刻は午後3時10分で、ゆとりをもった設定となっている。
個別の学習計画や上教大などと連携
カリキュラムは生徒それぞれのペースで学べるよう、興味関心や学習進度に合わせた個別の学習計画を作成するほか、地元の諏訪地区や上越教育大学と連携した学習も行う。給食はなく、家庭の弁当または業者弁当を選択する。制服や体操着の指定はない。
校内には生徒が疲れた時にソファで休んだり、読書をしたりできる「つどいスペース」を設ける。また他校も含め生徒や保護者の相談に応じる「教育支援センター」を併設するほか、2027年度内には校舎1階に諏訪地区公民館も併設予定。
教員は7人で、同校での指導を希望する教員を全県から募集する公募人事なども行い配置する。このほかに市教委は養護教諭や学校事務職員の配置を県教委に要望しているという。
10月に学校説明会と体験
10月1、4、5日に転入学を希望する児童生徒の保護者を対象に学校説明会、10月20〜31日に児童生徒が同校の学校生活を体験する「体験WEEK」を実施する。同校に転入学する場合は、学校説明会と体験への参加が必要。11月4日から転入学希望調査書を受け付け、面談などを行い転入学者を決定する。
8月21日に開かれた上越市議会文教経済常任委員会の所管事務調査で早川義裕教育長は「生徒の特性や長所に軸足を置き、ゆっくり、じっくり、スローラーニングで小さな幸せを学びの中に発見できる学校にしたい」と述べた。
上越市と小千谷市が県内初
学びの多様化学校は、学習指導要領にとらわれず、不登校児童生徒の実態に配慮した授業時間や指導内容を柔軟に決定できる文部科学大臣指定の学校で、本年度は全国で計58校(小中高)あるが本県にはない。2026年4月に同市と小千谷市で開校する2校が県内初となる。