関山演習場で来月16日から日米豪実動訓練 上越・妙高市長が安全対策要望 市議有志は中止要請

陸上自衛隊は2025年9月16〜24日、関山演習場(新潟県上越市、妙高市)で、陸上自衛隊と米陸軍、豪陸軍との実動訓練「オリエント・シールド25」を実施する。8月27日、上越市の中川幹太市長と妙高市の城戸陽二市長が防衛省北関東防衛局(さいたま市)を訪れ、安全対策などを要望した。また、同日、上越市議5人が同市に対して訓練中止などを求めるよう申し入れた。

陸自によると、訓練は日米同盟に基づいて1982年から実施されている。豪陸軍の参加は今回が初めて。参加者は陸自約1200人、米軍約700人、豪軍約200人の合計約2100人。関山演習場では、小火器や迫撃砲による実弾射撃やヘリによる人員と物資輸送、野戦病院開設などの訓練が実施される予定。

北関東防衛局の池田局長(左)に要望する中川上越市長(中)と城戸妙高市長(写真・2025年8月27日、上越市提供)

中川上越市長と城戸妙高市長が防衛省北関東防衛局の池田眞人局長に、万全な安全対策や住民への情報提供、夜間や早朝の訓練を最小限とすること、車両の交通安全対策などを要望した。

上越市と妙高市の要望書(PDF)

また、本城文夫氏(市民クラブ)、山本佳洋氏(市民クラブ)、橋爪法一氏(共産)、上野公悦氏(共産)、平良木哲也氏(共産)の上越市議5人が同市の小田基史副市長に、米豪共同訓練は憲法9条に反しているなどとして訓練中止を求めるよう申し入れ書を手渡した。

 上越市議5人の要望書(PDF)