新潟県上越市本城町の高田城址公園芝生広場に1本だけ植えられている早咲き品種の桜「ウスカンザクラ」の開花が2025年3月24日朝、市によって確認された。担当者によると「近年の開花で最も遅い」と言い、開花の遅れは2月の大雪で気温が低かったことなどが考えられるという。
同公園のウスカンザクラは同市と清水市(現在の静岡市)との間で行われていた中学生の交換留学会「清水交歓」が2003年に終了した際、当時の清水市から寄贈され、2004年に植樹した。園内の桜の中で最も早く咲き、上越市によると開花は毎年3月上旬だが、昨年は2月19日に開花が確認されていた。
24日午前11時前には10輪ほどが開花していた。園内を散策に訪れた人達は開花したばかりの桜を眺めたり、スマートフォンで撮影したりしていた。
公園近くに住む60代の女性は「先週、天気の良い日に様子を見に来てつぼみが赤く膨らんでいたので『そろそろかな』と思っていた。春がやってきた感じ。一安心ですね」と話した。
同公園では「第100回高田城址公園観桜会」が28日に開幕する。