新潟県上越市立水族博物館うみがたりで2024年12月26日、えとダイバーの引き継ぎ式が行われた。えとに扮したダイバー2人が水槽に入り、今年の「辰(たつ)」から来年の「巳(み)」へバトンが手渡された。
えとダイバーは年末年始の恒例イベントで、27日から来年1月5日までの間、50種3万8000匹がいる大水槽に登場し、魚たちに“お年玉”として餌をプレゼントする。引き継ぎ式はイベント開始に先立ち行われた。
たくさんの魚たちと泳ぎながら姿を現すと、辰ダイバーが「今年の干支」と書かれたバトンを巳ダイバーへ手渡した。バトンは巻物状になっていて、広げると「巳」の文字をかたどったヘビのイラストがお目見えし、集まった来館者から拍手が送られた。
長野県飯山市の小学1年生女児(7)は「手を振ってくれて一緒に写真が撮れてうれしかった」と満足げだった。
巳ダイバーによる給餌は、期間中の午後1時30分から10分ほど行われる。飼育スタッフの鈴木涼太さん(36)は「巳年の来年は、うみがたりも実のある1年にしたい。巳ダイバーをはじめ、さまざまなイベントでお正月ムードを盛り上げるので、年末年始もぜひうみがたりで楽しんでほしい」と話している。
正月版イルカパフォーマンスや「えと水槽」
12月27日〜1月5日のイベント「うみがたりのお正月2025」では、イルカの優雅な泳ぎなどが楽しめる水中ドルフィンパフォーマンスに、正月らしい晴れ着姿のトレーナーが登場。ニューイヤーソングに合わせてイルカと息の合った技を披露する。
このほか巳年にちなみ、ヘビの名が付く生き物を展示した「えと水槽」、上越の冬景色を表現したという華やかな「和水槽」、6頭いるゴマフアザラシになぞらえたおみくじなど、催しが盛りだくさんだ。
期間中は無休。開館時間は午前10時から午後5時まで。