「アジサイの里」として知られる新潟県上越市板倉区寺野地区にある温泉施設「ゑしんの里やすらぎ荘」で2024年7月7日まで、「アジサイ七夕まつり」が開かれている。地域一帯の道路沿いなどでアジサイが見頃となり、やすらぎ荘では色とりどりの吹き流しやアジサイの花びらを水鉢に浮かべた「花ちょうず」が来訪者を華やかに迎えている。
寺野地区は、道路沿いや民家前などに広くアジサイが咲き、住民が「アジサイの里寺野」と書かれた看板を立てるなど観光資源として整備している。今回はアジサイの名所として知名度を向上させようと、やすらぎ荘周辺のシバザクラを管理する住民団体「みどりやすらぎグループ」と共に祭りを企画。やすらぎ荘が7月で開館30周年を迎えることから、記念イベントに位置付けて初開催した。
施設周辺では、道路沿いの斜面などに青や紫、ピンクなどのアジサイが見頃を迎えている。同館によると6月中旬から咲き始め、今年は雨が降ったため昨年より花が大きく、咲き具合は良好だという。正面玄関では全長2.5mほどのカラフルな吹き流しが22個並び、駐車場では春にこいのぼりを設置したワイヤーで全長最大6mの魔除けの吹き流しも一列に飾られ、風にそよいでいる。館内では入口に七夕飾りの笹が置かれ来館者が短冊を書くことができるほか、食事処では祭り限定メニューの「七夕味彩(あじさい)御膳」(1500円)の提供もある。
正面玄関にはさまざまな品種のアジサイが植わった鉢も並んでおり、みどりやすらぎグループの小林正典さん(51)は「今後は品種を増やし、アジサイの名所として多くの方に知ってほしい。寺野地区は色々な所にアジサイが咲いているので、散策もしてもらえたら」と話している。
やすらぎ荘駐車場は施設利用者のみ利用できる。また同館では開館30周年記念として7月5〜7日の3日間、利用者先着150人に記念タオルを贈呈するほか、7月6、7日は食事処で特別メニューを提供する。