新潟県の佐渡汽船小木(佐渡市)―直江津(上越市)航路のカーフェリー「こがね丸」は2024年3月29日に、今シーズンの運航を始める。冬季運休中の元日に発生した能登半島地震で直江津港が被災したが、県が応急工事を実施した。運航再開に合わせ、同社は上越市民限定で乗用車の往復運賃が最大で6割引きになる特別割引を6月30日まで実施する。
能登半島地震で直江津港の佐渡汽船ターミナル付近は、液状化などによってカーフェリーに乗船する車両の駐車場や道路に陥没やひび割れの被害が発生していた。昨年4月29日にジェットフォイルに替わり就航したこがね丸は、今年は3月29日から11月17日まで1日2往復する。運航再開初日となる3月29日は、直江津発の2便と小木発の1便(午前10時35分発)の乗船者全員にオリジナルタオルハンカチや和菓子などがプレゼントされる。
上越市民限定の特別割引は、長さ6m未満の乗用車(運転者の2等運賃含む)の往復運賃が一律1万9800円になる。6m未満は6割引き(通常4万9940円)、5m未満は5割引き(同4万1900円)と破格だ。
運転者または同乗者が上越市民で、直江津発の往復乗船が対象。乗船当日に直江津港の佐渡汽船ターミナルの窓口で、運転免許証やマイナンバーカードなど住所確認ができる証明書を提示する。ネット予約では一旦通常料金で仮決済され、窓口で割引運賃に変更して精算する。往復または往路、復路のいずれかが、5月3〜6日、18〜20日の場合は対象外。
また上越市は同航路の利用促進策として5月7日から(お盆期間除く)、往復利用の市民限定で片道運賃に相当する中学生以上3000円、子ども1500円を補助する。