請求人の自宅住所など記載したまま公表 通年観光業務委託の住民監査請求結果で個人情報漏えい 上越市監査委員事務局

上越市監査委員事務局は2024年2月28日、住民監査請求結果を公表した際に誤って請求人の自宅住所や氏名を記載したままにしていたと発表した。個人情報漏えい事案として、監査委員事務局長が請求人の自宅を訪問し謝罪した。

上越市の通年観光計画の策定支援業務について、業者選定が不公正に行われたなどとして市民が委託料の支出の差し止めを求めた住民監査請求の結果を、2月27日午前に市ホームページなどで公表した。午後になって、監査結果の添付資料に個人情報が含まれていることに職員が気づいた。約4時間、不特定多数の人が閲覧できる状態にあったという。

添付資料の確認の際に見逃したことが原因だという。監査委員事務局は「個人情報保護と情報セキュリティ対策の手引きの内容を再確認するとともに、監査結果通知書本文はもとより、特に添付資料がある際は、個人情報のみを確認する体制を構築し、二重、三重のチェックを徹底する」としている。

住所や氏名が記載されたまま公表された際の添付資料(個人情報部分は編集部で黒塗りしています)