上越市大町5にパッケージクラフトのギャラリー 展示や教室で魅力発信

食品などの空き箱のデザインを生かして造形作品を生み出す新潟県上越市在住のパッケージクラフト作家、高橋和真さん(50)のギャラリー「空のおもちゃ箱」が2024年2月23日、同市大町5の雁木通りに移転オープンする。制作風景や常時50点ほど展示される作品を見学できるほか、定期的に教室も開催し「見知っている箱が変身する驚きや楽しさを発信する場所にしたい」と話している。

パッケージクラフトの「楽しさを知ってほしい」と話す高橋さん

幼い頃から空き箱工作などものづくりが好きだったという高橋さん。大学でパッケージデザインの制作過程を学んだことをきっかけに、パッケージの色や模様、ロゴなどを生かしたいとパッケージクラフトを考案した。展示会やワークショップの開催、企業とのタイアップ制作など、国内外で活動している。

雁木通りの空き町家を改装したギャラリー「空のおもちゃ箱」

近年は年間20点ほど制作し、作品総数は300点に上る。ギャラリーはこれまで妙高市の商業施設の一角を間借りしていたが、手狭になってきたことなどから地元上越への移転を決めた。再利用という制作テーマとつながるところもあり、職人通りとして知られる大町の空き町家を選んだ。

常時50点ほどの作品が並ぶ

1階の16畳ほどが作業場兼展示スペースで、作品は入れ替えながら常時約50点を飾る。オープン時は高橋さんの制作の歩みが分かるよう、1作目となる甘酒の箱を使った「甘酒屋」と22年後に同じ箱で作った作品の比較展示など、幅広い年代のパッケージクラフトをはじめ、名画を切り分けて別の造形に作り変える「型紙化計画」作品、廃材アートなど幅広くそろえる。パッケージクラフトのロボットや動物は手足が動くなど細かな仕掛けも見どころだ。

1作目の「甘酒屋」(中央)の比較展示

アイスの箱を使った「ちいかわハウス」

名画を作り変える「型紙化計画」作品

毎週土日曜のどちらかには、パッケージクラフト教室も開く。1回の参加で1作品を作る体験がメインだが、夏休みなどには大規模な作品に挑戦する長期の教室も計画している。

建物の外観写真を張り合わせて作った作品

また名所などの外観写真を切り貼りしたり、地域ゆかりの特産物や人物などを組み合わせたりする作品も手掛けている高橋さん。今後は上越市の観光土産にできるペーパークラフトの開発や、地元商品のパッケージを使ったワークショップなどの構想もあり、「地域に絡めた作品で上越を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

笹川菓子店(西城町3)の菓子包みで作った鳥

ギャラリーは入場無料。時間は午後1〜6時で、定休日は木、金曜。このほか展示会などで長期休業などの不定休もあり、インスタグラムで発信する。住所は大町5−1−15。車での来場は近隣の有料駐車場を利用する。

作品解説や初回ワークショップ開催

オープンを記念し23日午後2時30分〜同3時には、高橋さんによる作品解説がある。25日の初回のワークショップでは、菓子の箱で消防車を作る。午後に3回開催し、定員は各6人。事前申し込みを受け付けている。

問い合わせ、ワークショップの申し込みは高橋さん090-2950-3562

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

上越タウンジャーナル_新潟県上越市・妙高市のニュース(@joetsujournal)がシェアした投稿

www.youtube.com