登庁不能も「問題なし」 災害対応「大きな課題ない」 津波避難呼びかけも「万全」 中川上越市長会見

新潟県上越市の中川幹太市長は能登半島地震の初日に国道8号の通行止めなどで市役所に登庁できなかったことについて2024年1月4日の記者会見で「問題はなかった」との認識を示した=写真=。また、今回の災害対応について「大きな課題はない」と答え、津波からの避難の呼びかけについても「万全だった」と述べた。

中川市長によると、1日の地震発生時に桑取地区の自宅にいて、国道8号が通行止めになり登庁できなかった。市役所で開かれた災害対策本部会議にはオンラインで出席。翌2日朝、地域住民らが通行できるようになったことから登庁できたという。

こうした事態に危機管理上の問題はなかったか問われた中川市長は「通信状況で困ることはなく、オンラインの会議で指示を出していた。問題はなかった」「中山間地に住んでいると市長ができないとは思っていない」などと答えた。

一方、今回の災害対応については「多くの職員が速やかに参集し、対応に当たっていた。大きな課題は今のところない」と評価した。

また、市は地震発生から30分後に電子メールで津波からの避難を呼びかけたと公表していたが、実際にはメールを配信していなかった。防災行政無線などさまざまな手法を活用した今回の津波避難の呼び掛けについて問われた中川市長は「万全だったと考えている」と答えた。