妙高市の新図書館等複合施設の建設始まる 供用開始は2025年秋

新潟県妙高市が2025年秋に供用開始を目指す新図書館等複合施設の起工式が2023年10月17日、建設予定地で開かれた。図書館を核に子育て支援や市民交流機能を備えた地域のランドマークとなる施設で、関係者34人が参加して工事の無事完了を祈願した。

城戸陽二妙高市長ら関係者が参加した起工式

施設は現図書館の老朽化などから、市役所本庁舎近くの朝日町1と中町、栄町にまたがって建設される。敷地面積は4319平方m、延べ床面積は2884平方m。建物は雪の結晶を思わせる六角形で、屋上の機械室を含めて地上4階建ての鉄筋コンクリート、一部鉄骨造。基本設計で約17億5000万円を見込んでいた本体工事費は、物価上昇などにより約22億2000万円となった。

市役所本庁舎北西の建設予定地で神事が執り行われた

図書館機能は全フロアに分散しており、1階にはカフェのほか、子供の一時預かり室やプレイルーム、2階には市民活動室や学習、展示スペース、3階には閲覧スペースや静寂読書室などが設けられる。上の階に行くにつれてより静かな空間で読書などを楽しめるよう、音に配慮した設計になっている。蔵書数は供用開始時に約11万3000冊とし、将来的には16万冊に増やす計画だ。

上から1、2、3階のイメージ(妙高市提供)

外観イメージ(同)

起工式で妙高市の城戸陽二市長は「構想が立ち上がった2017年度から7年ほどの歳月をかけてきた事業で、この日を迎えられたことは万感の思い。さまざまな人の思いと期待がこもっている。地域における知、生涯学習、子育ての拠点となり、地域活性化の目玉にしていきたい」と語った。

くわ入れをする城戸市長

本格的な工事は今年11月半ばから、完成は2025年5月末を予定している。同年秋の供用開始後に敷地内のいきいきプラザを解体して西側駐車場を整備し、グランドオープンは2026年度を予定している。