新潟県妙高市は2022年2月15日、市役所本庁近くの朝日町1に建設する新図書館を核とする複合施設について、基本設計の概要を議会に示した。実施設計を経て2023年度に工事に着手、供用開始は2025年度を予定している。建設費は17億5000万円を見込んでいる。
現図書館は1983年の開館で老朽化が進んでいるほか、手狭なため閲覧場所の確保や蔵書の拡大が難しかった。建設地を新井駅や市役所から近い中心市街地に選定し、2019年に整備基本構想を策定した。
敷地面積は4290平方mで、現在は市営駐車場、いきいきプラザ(越中屋跡)、パチンコ店ミスズの跡地。出入り口は東西2か所に設ける。
建物は鉄筋コンクリート3階建てで、コンパクトな六角形。1階には子育て支援機能や子供のプレイルーム、多目的ルーム、エントランス、カフェが設けられる。2階は学習室、市民活動室、視聴覚ブース、展示スペースとなる。3階は図書館としての中核機能が配置される。
蔵書は2階と3階の開架書棚と、2階の書庫(閉架)に収められる。1階には絵本や子育てに関する本が置かれる。現図書館の延べ床面積は760平方mだが、新施設では図書館機能だけで約1400平方mあり、ほぼ倍増となる。蔵書は、現在より約1万1000冊多い約11万冊が予定され、将来は16万冊を目指す。書籍にはICタグが埋め込まれ、貸し出しは各階ごとに自動貸出機で処理される。
駐車場は60台分を予定しているが、2025年度の共用開始後にいきいきプラザを解体し、38台分の駐車場にするため、当面は22台分となる。混雑時は市役所駐車場などを利用する。駐輪場は41台分。