PCR検査結果を陰性と誤通知 新型コロナ検査センター上越会場で業者が登録ミス

新潟県上越市藤野新田の上越観光物産センターに県が設置する新型コロナウイルス検査センター上越会場で、受検者1人に対し、PCR検査の結果が本来陽性のところを陰性と誤通知する事案があった。県が2022年2月16日に発表した。県は受検者に謝罪し、検査センターの運営業者「木下グループPCR検査センター」に対し、「同様の事案が発生することのないよう、再発防止を徹底するよう指導した」としている。

県が設置する新型コロナウイルス検査センター上越会場
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同センターでは検査後、受検者に検査完了メールを送信。各自がマイページへアクセスし、結果を自身で確認する。発表によると、同センターでPCR検査を受けた受検者に対し、9日、業者が検査結果を陰性と通知した。翌10日にも業者からの通知があり、受検者が再度確認したところ、陽性とされていた。14日、受検者が業者に問い合わせた結果、陽性が正しいと回答があったという。その後、受検者が保健所に相談。保健所は同日、受検者の健康観察や行動歴などの疫学調査を実施し、15日に業者の調査から誤通知が事実であることを確認したという。

県は、業者が検査結果が確定する前に、陰性と誤った検査結果を通知システムに登録して受検者に通知した上、その後に陽性と正しい検査結果を再度登録し、受検者に通知したことが誤通知の原因としている。県は「システムへの登録を複数人でチェックするなど、業者に対して再発防止を徹底する」とした。