除雪車入れない市道除雪の町内会に経費支給 上越市が報償金制度

新潟県上越市は今冬の降雪期を前に、除雪路線に指定していない市道の除雪を行った町内会などに除雪経費を報償金として支給する「市道除雪作業報償金制度」を新たに創設する。事業費約4140万円を計上した補正予算案を2023年9月4日からの市議会9月定例会に提案する。

対象となるのは大型除雪車が入れない狭い市道で、39.5kmを見込む。これまで経費は除雪作業にあたった町内会や沿線住民などが負担しており、支援を求める声が上がっていた。

1mあたり1回50円支給

普通自動車1台が通行可能な程度に除雪をした場合、労務費や燃料費として延長1mあたり1回50円を支給する。小型除雪機や消雪パイプなど方法にかかわらず単価は統一となる。期間は12月1日から3月15日まで。市降雪予報地区(25地区)で各地区の除雪業者が出動した回数を支給対象の上限とする。

申請方法などの概要は議決を受けた後、市ホームページや町内会へのちらし配布で周知する。

除雪されていない道(上越市内、2021年1月)

市では2021年1月の豪雪を受け、異常降雪時に除雪車による作業が間に合わない場合、町内会などが行った市道の除雪作業に最大5万円を支給する制度も設けている。

8月25日の定例記者会見で中川幹太市長は「地域の負担軽減を図り、共助による持続可能な除雪体制の構築を進めていきたい」と述べた。

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