上越市議会は2023年5月13日、議員と市民が意見交換する「議員と気軽にトーク」を新潟県上越市西本町3の無印良品直江津内「オープンムジ」で初めて開催した。議員と市民が8人ほどのグループに分かれ、市民が話したいテーマについて活発に意見を交わした。
同市議会では今月から、議会報告会と意見交換会の開催方法の見直しを実施。意見交換会は、これまで同様に市内各地の公共施設に議員が出向く形式のほか、より多くの市民に気軽に参加してもらうため、今回初めて商業施設を会場に、少人数グループで行う形式で実施した。
イベントには、石田裕一議長ら議員17人と、市民17人ほどが参加。4グループに分かれ、1テーマ約15分で計70分ほど意見を交わした。市民からは議員定数の適正化や、小中学校の教科書のデジタル化などさまざまな話題が上がった。「直江津祗園祭のピーアールを強化してほしい」という意見から市の観光政策に話が広がり、「ビジョンを示す旗振り役がいない」「若者と上の世代の間に壁がある」といった声が上がるなど、率直な意見が飛び交っていた。
同市大潟区のピアノ講師の女性(51)は、「直接意見を言える場を探していて、選挙も近く議員の仕事ぶりも見られるので参加した。意見を言いやすく、分からないことも新しく生まれてよかった。また開いてもらいたい」と話した。
石田議長は「各地を回っての意見交換会と違い、色んな地区の人が来ていたので興味深い話し合いが聞けた。色んな人の意見が聞きたいので、次回の11月にも開きたい」と語った。
今回上がった意見は市議会で精査し、行政に伝えるものと議会で調査研究などを行うものに分けて対応するほか、意見内容は今後市議会のホームページで公表される。