新潟県妙高市小出雲3の妙高警察署の新庁舎が完成し、このほど報道陣に内部が公開された。現庁舎の南隣に建てられた新庁舎では、2021年11月13日から業務を開始し、同15日から窓口対応などの本格的な運用がスタートする。
現在の庁舎は1967年に旧新井警察署として建てられ、2005年に市町村合併により妙高警察署に改称された。建築から50年以上が経ち、建物の老朽化や、業務増加による規模不足の問題から敷地内での新築移転が決まった。
昨年3月に着工し、今年8月に完成した新庁舎は、3階建てで延べ床面積は現庁舎の約2.5倍となる約2900平方m。現庁舎は来年11月までに解体され駐車場となる予定で、整備後の敷地面積は約5400平方m、来庁者用の駐車可能台数は38台となる。総工費は解体費なども含め約17億円。
新庁舎は、妙高の雪をイメージした白が基調の外観で、交通課や地域課が入る1階のロビーには、しっくいの壁や県産スギ材のカウンターを採用するなど明るい雰囲気に。バリアフリーのエレベーターや多目的トイレ、授乳室を新設し、課名案内には英語表記も加えるなど、さまざまな利用者に配慮した。
また、住民からの相談に対応する相談室を2部屋に増やし、捜査本部の拠点などとなる総合指揮室を新設。建物の耐震安全性を高め、非常用電源を設置したほか、屋上やひさしに消雪パイプを配備し災害に備えるなど、警察署としての機能も充実させた。
新庁舎の住所や電話番号(0255-72-0110)は現在のまま変わらない。