上越の新名物誕生!? 具だくさんの「謙信あつめ汁」

上越市民らに親しまれる新たな名物として、このほど、具だくさんの「謙信あつめ汁」が考案された。今年創立20周年を迎えた総合福祉サービス「リボーン」(飛田尚文社長)が県日本調理技能士会会長の中原久雄さん(67)に料理監修と指導を依頼した。5月29日にだいにちスローライフビレッジで行われる「リボーン20周年感謝祭」で初お披露目される予定で、来場者に1杯100円で提供する。

謙信あつめ汁
あつめ汁2

「山形の芋煮に相当するものを上越でも作り、市民から楽しんでもらいたい」と飛田社長の発案から企画がスタートした。中原さんが歴史資料などから上杉謙信にゆかりがあるとされる「あつめ(集め)汁」について調べたことを基に、今回新たにレシピ化した。

改良を重ねて完成した「謙信あつめ汁」は干しダラの塩味をベースに上越産の浮きこうじ味噌を使って味付けする。ダシをとった煮干しと干しダラは具材としてそのまま残すほか、メギスのすり身団子やゴボウ、ニンジンなどの根菜、干しシイタケ、こんにゃく、ゼンマイ、ジャガイモ、根曲がり竹、車麩など具材をたっぷり使う。地場食材もふんだんに使用している。中原さんは「上越を代表する食材も使用している。栄養価も高い。おいしいものはこれからも残していきたい」と話す。

26日にはワークパル上越で関係者に向けた試食会が開かれ、参加者約20人がアツアツの「あつめ汁」を味わった。この中では、「スーパーで材料のパック売りをすればどうか」「旬の野菜を使えばおいしさが増すのでは」などとさまざまな意見も飛び交った。

感謝祭では命名式やレシピ贈呈式なども行われる。大鍋関連事業はリボーンと上越商工会議所が共同開催する。当日は1000人分を一度に作れる直径2mの大鍋で調理し、来場者に提供する。提供時間は午前11時30分から午後1時。なくなり次第終了。

なお、お披露目会終了後はレシピを一般公開する予定。リボーンの担当者は「『謙信あつめ汁』を町内会、文化祭から大型観光イベントなど、さまざまな場所で広がっていき、浸透していけば」と話している。