上越三和道路 寺―鶴町ICの3kmが開通 救急搬送の時間も短縮

上越魚沼地域振興快速道路「国道253号上越三和道路」の上越市寺IC―鶴町IC間が2018年3月24日、開通した。同市寺の国交省上越除雪ステーションで開通を記念した式典が開かれ、関係者や沿線住民らがくす玉開披などで祝った=写真=

上越三和道路テープカット

上越三和道路とは

上越三和道路は、上越市と南魚沼市を結ぶ延長約60kmの高規格道路「上越魚沼地域振興快速道路」の一部で、上越市寺IC―同市三和区本郷間の約7km。2001年度に事業化され、このうちの寺IC―鶴町IC間約3kmが暫定2車線で開通した。

上越三和道路

救急搬送の時間も短縮

国交省高田河川国道事務所によると、今回の開通で三和区から市街地まで(三和区総合事務所―上越市役所間)の所要時間が3分短縮される。また、今年12月に寺IC近くの総合運動公園内に開館する県立武道館のアクセス道路となるほか、買い物や通勤などの市街地への所要時間が短縮され、沿線地域からの救急搬送や消防など活動の効率化も期待されている。

式典には250人が出席

開通式には、関係する国会議員、県議らのほか、地権者、地域住民、児童ら約250人が出席。塚田一郎国交副大臣が「国交省としては残る4kmについても地域の期待に応えられるよう全力を挙げて事業を推進する」とあいさつ。花角英世知事は「県立中央病院への救急搬送時間の短縮など整備効果が期待される。引き続き一日も早い全線開通に向けてさらなる事業促進をお願いしたい」と話した。村山秀幸上越市長は「合併で市域が拡大した上越市にとって、いのちを守る道路として大きな効果が期待される」と謝辞を述べた。

開通区間を車でパレード

開通した区間を緊急車両などがパレード
上越三和道路パレード2

続いて市立雄志中学校吹奏楽部が演奏を披露し、来賓や沿線の児童らによるくす玉開披とテープカットで開通を祝った。開通した上越三和道路では救急車などの緊急車両や除雪車などがパレードした。

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