新水族博物館の愛称は “うみがたり” 1400件超える公募から決定

来年春オープン予定の新しい上越市立水族博物館について、新潟県上越市と水族博物館指定管理者の「横浜八景島」は2017年9月1日に記者会見を開き、愛称が “うみがたり” に決まったと発表した。

愛称を発表する村山市長(左)と横浜八景島の布留川社長
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上越市は今年6月から約1か月間、新しい水族博物館の愛称をはがきやインターネットで募集。北海道から沖縄県まで全国から1468件の応募があり、柏崎市の男性会社員、小林直人さん(27)が考案した“うみがたり”が採用された。

“うみがたり” という愛称は「海」や「物語」を意味するほか、水族博物館の歴史を後世に「語り」、新しい物語を「生み」出していくという思いが込められている。慶応義塾大学総合政策学部の井庭崇准教授をはじめ、上越市や上越観光コンベンション協会などの7人で構成される審査委員会が、言葉の覚えやすさや親しみやすさなどを考慮し、愛称を決定した。上越教育大学や県立看護大学の学生も審査に協力した。

記者会見に出席した上越市の村山秀幸市長は「新水族博物館に対する期待感を醸成し、全国に発信していきたい。愛称を生かし、しっかりとピーアールしていく」と語った。横浜八景島の布留川信行社長は「“うみがたり” の愛称を多くの人に使っていただき、親しんでもらいたい。上越ならではの水族館として差別化を図り、魅力あるものを作っていきたい」と話した。

布留川社長によると、今後は愛称を生かしたロゴマークやマスコットキャラクターなども制作する予定。

新しい水族博物館のイメージ(上越市提供)
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新しい水族博物館は2018年4〜6月、旧施設西側の上越市五智2にオープン予定。生育地の環境を再現したマゼランペンギンの展示コーナーや、海の中を歩いているかのような感覚を味わえる水中トンネル、通年飼育するイルカプールなどが目玉の3階建ての施設となる。2017年9月1日現在、3階床部分の工事が完了している。

建設工事の進む新しい水族博物館(2017年9月1日撮影)
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