2017年8月29日の北朝鮮による弾道ミサイル発射で、新潟県上越市は31日、市の防災行政無線を経由して上越ケーブルビジョン(JCV・上越市西城町2)で放送することになっていた全国瞬時警報システム(Jアラート)の緊急情報が放送されなかったと発表した。緊急情報は通常の放送に割り込んで音声が放送されるもので、コミュニティーFMのエフエム上越など同じ方式の施設では正常に放送されており、市とJCVで原因を調べている。
市危機管理課によると、ミサイル発射を伝える午前6時2分の第1報が放送されなかった。ミサイル通過後の2報と、市が独自に太平洋上へのミサイル落下を伝えた第3報は正常に放送された。第3報の放送直後にJCVから同課に対し「正常に放送された」との報告があったが、その後、不具合が判明したという。JCVには市内4万世帯が加入している。
市とJCVは同社に設置した緊急割込装置などを点検したが、異常は確認されていないといい、引き続き原因を調べている。
市やJCVに対して市民からの問い合わせはないという。