需要激減の牛肉&牛乳 “消費拡大” 企画 3月24日まであるるん畑で開催

新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校措置や宴会自粛などで行き場を失った牛肉や牛乳の消費拡大を目的とした取り組みが2020年3月20日、新潟県上越市大道福田の農産物直売所「あるるん畑」で始まった。上越産牛肉を買うと牛乳がもらえ、牛乳を買うと牛肉の割り引き券がもらえる。3月24日まで。

あるるん畑内には特設コーナーを設置
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外食を控える動きや相次ぐ宴会キャンセル、休校に伴う給食の中止などによる牛肉や牛乳の消費低迷に歯止めをかけようと、JAえちご上越の酪農部会と肉用牛部会が共に手を取り合って“相互扶助の精神"のもと企画した。

「牛肉食べて! 牛乳飲んで! 産地応援プロジェクト」と銘打ち、店内には特設コーナーを設け、牛肉と牛乳を同時販売。上越地域の3生産者による牛肉は焼き肉やすきやき、ステーキなどとして味わえるよう、各部位の肉をそろえた。多くの消費者から味わってもらおうと、普段販売している価格よりも値段を下げたという。牛乳1lパックは通常価格より約60円下げて販売。飲むだけではなく、料理やスイーツにも使用できるよう、レシピも設置している。

牛肉1パック購入で牛乳をプレゼント
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牛肉生産者の一人、同市名立区の渡辺農場の渡辺洋一代表(39)は「今は和牛が売れない。相場も下がり在庫も増えている」と話す一方、「(肉を)おいしいうちに食べてもらうため、何かやってみないことには始まらない。おいしいものを食べて笑顔になってもらいたいし、皆さんの気持ちと消費が上向きになれば」と語った。

キャンペーンは牛肉1パック1000円以上購入で牛乳200mlをプレゼント。牛乳1l購入につき、牛肉購入時に利用できる50円割り引き券が付いてくる。キャンペーンは1日100人限定。

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