セカンドオプションが教える「後悔しない! 間違いだらけのタイヤ選び」2021

みなさん、こんにちは。 タイヤショップセカンドオプション代表、おなじみ(自称)革命家、今井孝です。 上越タウンジャーナルでも長文を誇る、あのお説教が一年ぶりに帰ってきました。 昨年の広告記事は大変な好評をいただき、「勉強になりました」「続編キボンヌ」といった声のほかにも、外車に乗ったお客様から「ああまで書かれたらコ○トコじゃなくてちゃんとおたくで買わないとな」と言った声もいただきました。なんか押し売りしたみたいですみません。 この冬もキャンペーンをやることにしましたので、調子に乗って第二弾「帰ってきた!間違いだらけのタイヤ選び2021」をお届けします。 タイミングよく、今タイヤ業界に起こっている異変についても取り上げます。 昨年の第一弾も我ながら他のお店じゃ言わない良いことを書いているので(自画自賛)、ぜひお読みください。 では行ってみよう。

来春に開業10周年を迎えるセカンドオプション g3414

異変! アルミホイールが作れない!

タイヤ業界はスタッドレスシーズンが一年で一番の書き入れ時です。 そんな中、タイヤ業界に異変が起こっています。といっても、タイヤではなく「アルミホイール」のお話。 この季節になると、大手量販店のチラシに「○台限定! 当社指定アルミホイールセットが○○円」といった文字をご覧になった方もいることでしょう。 これらのアルミホイールは世間一般では「社外アルミ」と呼ばれるものです。無銘なものも多く、お客様から見たらどんなメーカーが作っているかよくわからないものも多いです。僕らがみてもわからないものもあります。 さて、そんなアルミホイールに今、異変が起きています。 日本で販売されている汎用アルミホイールはほとんどがMADE IN CHINA、中国製。最近では国産車の純正ホイールにすら中国製が採用される時代になりました。 その中国で現在、地球温暖化対策、脱炭素対策のために主に石炭を燃料にしている火力発電が規制され、そのため大規模な電力不足に陥っています。 アルミニウムは精錬するのに大量の電力を必要とします。 ここまで言えばおわかりでしょう。 中国で生産している日本向けのアルミホイールが、今「作れない」でいるのです。 アルミホイールのモデルチェンジは、スタッドレスタイヤの発売時期と同じ9月頃なのが通例です。この秋も立派なカタログと価格表が届きました。 当店でも早速お客様から新品アルミホイールのご注文をいただきました。 ところが発注したところ、問屋さんからこんな回答が。 「中国でアルミホイールが作れなくなっており、特に軽自動車用汎用アルミのメーカー在庫がまったくありません。ほぼ全滅状態。大手量販店用も半分しか用意できず、かき集めてる最中とのことです。11月から価格も値上げになります。春にはまた値上げになる可能性が高いです。」 なんてこったい…。 大手量販店の「○台限定!」といった広告商品はうちから見てもたしかに魅力的です。 ホイール代はタダ同然じゃないかと思われる場合すらあります。 そしてネット。最近ではタイヤの溝がなくなると、なんとインターネットでタイヤホイールセットごと買い換える人もいます。まさに「使い捨て」。それほど安い。 しかし安さだけを追求し中国に過度に依存してきた結果、中国で生産できなくなった途端に日本国内でモノがなくなってしまう。本当にこれでいいのでしょうか? 今年はそういった売り方や消費を考え直す、そんな冬になるかもしれません。

新品だけでなく、中古タイヤ・ホイールも取り扱い 画像2_中古タイヤホイール

鉄チンは雪国の味方!!

そんな今年の冬商戦。 とはいえ車を購入、乗り換えたためにスタッドレス・ホイールセットが必要な方も多いはず。 そこでセカンドオプションの出番です。 当店はタイヤ、ホイールともに新品、中古を取り扱っているタイヤショップ。お客様に最適なタイヤ、ホイール選びをお手伝いします。 アルミホイール不足の中、見直したいのが鉄ホイール。いわゆる「鉄チン」。 この鉄チンを嫌う人が本当に多い。最近では特に年配の人に多い。鉄チンを嫌う理由は「ダサい」「カッコ悪い」という見た目の理由です。 見た目の好き嫌いは人それぞれですが、車の部品は機能が大事です。当店では開業以来「冬は鉄チンのほうが有利」とお客様にお話ししています。 アルミホイールが冬に不利な理由をお話しましょう。

1)アルミホイールは「雪道」に弱い

アルミホイールは冬の道路が苦手。 凍結防止の塩化カルシウム、消雪パイプから吹き出す水。これらがアルミホイールの塗装を痛めます。それらが付着したまま放置しようものならこの腐食によってホイールの裏面、ボルト穴周り、スポーク側面とあちこち塗装が剥がれ、最悪、タイヤと接するリム(縁)やエアバルブ周りの腐食がエア漏れの原因となります。 他店だったら新品ホイールを売って済ませてしまう状況で、当店では今までも何台もホイールを研磨塗装することでエア漏れ補修を直してきました。 こんなとき鉄チンだったら、錆びるだけ。でも「錆びるだけで済む」とも言えるのです。 錆びはしますがアルミホイールほどエア漏れが起こりにくいのです。

2)アルミホイールは「ぶつけるとダメージが大きい」

「ガリ傷」という傷があります。 縁石にホイールをこすったときにできる傷で、見映を気にして履いているアルミホイールなのに一番見映を悪くする原因です。ガリ傷をつけただけでホイールを交換したくなる人もいるほど。 特に冬は縁石が雪の下に埋もれていて見えない。その縁石にホイールをこすったりぶつけたりする人が後を絶ちません。 酷いときはホイールのリムがぐにゃっと曲がってしまい、エア漏れを起こすことも。 アルミホイールの曲がりまで直せるリペア業者は僕の知る限り上越市にはいません。もっともリペアにしても、代わりのホイールを買うにしても余計な出費がかかってしまいます。 こんなときも、鉄チンは最強。 リムが曲がっても鉄ですからハンマーで叩けば普通に使える程度にまで直すことができます。『鬼滅の刃』の鋼鐵塚さんや鉄穴森さんよろしく何度もお客さんの鉄チンをぶっ叩いてきましたが、すぐに手当てできるのはとても大事なことなんです。

3)アルミホイールは「1本だけの買い足しがしづらい」

そんなわけでアルミホイールをぶつけてしまった方から「1本だけないでしょうか」というお問い合わせを受けます。 汎用アルミホイールはひとつのモデルの販売期間が実はかなり短い。新品を取り寄せようとしても、購入から3、4年経過していようものならメーカーに在庫がなくなっていることがほとんど。 ましてや無銘の汎用品の場合、中古で同じものを見つけるこことすら至難の業でしょう。 それに比べて鉄チンは、純正ホイールであればある程度同じものを探すことも可能です。 一方、鉄チンの弱点というと、履きたくても元々設定がない場合があるということ。 特に16インチ以上だと、純正鉄ホイールがあまり存在せず、純正サイズが17インチ以上の車だとそもそも鉄ホイールの設定自体がありません。 ですから、鉄チンを使える車はそのことが「特権」でもあるのです。もし車を買ったとき鉄ホイールが装着されていたら大チャンス。その鉄ホイールはぜひスタッドレス用に使いましょう。 逆に言えば、新車を買うときは鉄ホイール装着のグレードを買うのが賢いとも言えます。純正装着のアルミホイールは経年劣化で腐食が目立つ「ポリッシュ塗装」のものが多い。ポリッシュホイールを冬に使うのはもったいない話です。 夏タイヤを剥がしてそこにスタッドレスタイヤを組み、外した夏タイヤは春になったらお好きなホイールを組む。当店ではこの入れ替え組替をお客様に勧めることが多いです。 鉄チンは雪国の強い味方なのです。

腐食したアルミホイール。バルブ穴の塗装が剥がれているのがわかる 画像3_アルミホイール腐食

アルミホイールを長持ちさせる秘訣

ここまで書いてきたように、冬に鉄ホイールを履くことはとても合理的です。 ただ、車種によっては鉄ホイールの設定がなく、アルミホイールを使わざるを得ない方もいるでしょう。 そんな方にタイヤ、ホイールを長持ちさせる秘訣をお教えします。地味な話ですがあまり実践している人を見たことがありません。参考にしてみてください。

1)タイヤ袋に入れたまま保管しない

タイヤ交換時にタイヤショップがタイヤを入れてくれるポリ袋。 あれは「保管袋」という名前ですが、あのまま保管するのはよくありません。 タイヤ交換は雨の日もあります。 あくまでタイヤ交換にご来店された際に、外したタイヤで車内が濡れたり汚れたりしないようにする役目のものだと考えてください。 最悪なのは、雨や雪の日にタイヤ交換をして、袋に入れたままのタイヤを次の交換まで放置すること。既に書いたように、雨水や塩化カルシウムなどが付着したまま放置することは、ホイールだけでなくタイヤの寿命も縮めます。

2)シーズンが終わったら必ず洗う

そこでやっていただきたいひと手間は、タイヤ交換後は外したタイヤ、ホイールを洗うこと。 専門的な洗剤や道具は必要ありません。水洗いして乾かしていただくだけでも十分です。 そのうえで、理想は袋に入れず直射日光を避け屋内で保管してください。やむをえず袋に入れてベランダに置くという方も、せめて洗って乾かしてから日除けになるものを上に置いて保管してください。 これだけでタイヤもホイールも長持ちします。 長持ちするということは、つまりサイフの中身を節約できるということなんです。 僕らは店で自分のタイヤを交換をしていますが、交換後は必ず洗って保管しています。 次のタイヤ交換時にきれいなタイヤとホイールを履くのは気持ちいいですよ。

今年も覚悟して仕入れました。奥に見えるのが中古アルミホイールの在庫 画像4_タイヤ在庫

伝言ゲームはトラブルの元

さて、ここからは恒例の愚痴です。 日々タイヤの値段を聞きたいと見積もりの電話がかかってきますが、その際に困ってしまう2つのパターンがあります。

1)やたら人の間に入りたがる人

お客様「○○って車のタイヤありますか?」 当店 「タイヤサイズはわかりますか?」 お客様「知り合いの車なんでちょっとわからないです、車名だけでわかんない?」 よくお知り合いの方のタイヤの見積もりを本人に代わってしたがる人がいます。 いかにも世話焼きといった感じの人が多いです。 タイヤサイズを間違えた際など、他人の買い物の責任を取ることができないなら最初からそのお知り合いの方に直接当店に連絡させるように言ってください。

2)女性に電話させる男性

女性「あのー、タイヤの値段聞きたいんですけど」 当店「車種とタイヤサイズはわかりますか?」 女性「(小声)ねぇ、車種とタイヤサイズだって。わかる?」 男性「(電話の奥から)えー、今わからねえよ」 女性「(小声)私だってわかるわけないじゃない!」 車は一昔前までは「男の高級なおもちゃ」でした。 僕の父親は古い人で「母ちゃんはそそっかしいから運転なんてさせられない」と、ついに母に運転免許を取らせませんでした。ところが最近では自分の車の相談ですら奥さんなのか彼女なのか、女性にさせる男性がいます。 ポリコレ全盛時代にあえて書きますが、男は自分の車のことくらい自分で面倒をみられるようでなければなりません。僕が若い頃、映画『私をスキーに連れてって』の時代、男性は自分でチェーンをつけられるのがカッコつけるための条件でした。 はっきり言いますが、こんな甲斐性のない男とは別れたほうが賢明です。 自分の車のことは、自分で決めましょう。

全メーカー最新モデル勢揃い

やっとここから宣伝です。 この冬は、昨年のダンロップ、トーヨーに続き、ブリヂストン、ヨコハマ、グッドイヤーと新モデルを投入。全メーカー最新モデルが出揃いました。ついに全メーカー、インアウト非対称パターンを採用。全体の傾向として氷への効きをさらに重視。 しかし、最新モデルは価格が高い。 昨年同様、そこに「型落ち」モデルの存在意義があります。 全メーカーともに、より高性能な最新モデルを高価格帯に、ひとつ前のモデルを廉価モデルと位置づけ併売しています。 家電製品もそうですが、昨年まで最上位モデルであることをさんざんアピールしていたのに、最新モデルを発売した途端に価格が大幅に下がるのはちょっと納得できません。昨年買った人の立場があまりに報われない。 最近では車のモデルチェンジサイクルが以前より長くなる傾向にありますが、タイヤだけは小刻みにモデルチェンジを繰り返します。この商売の仕方、日本の経済状況とマッチしていないと思うんですよね。日本は貧しくなりました。 そういうわけで、最新モデルは余程の新しもの好きや上級国民の方以外にはオススメしません。

調子に乗って今年もセールをやることにしました 画像5_チラシ

やっぱり型落ちモデルが狙い目!

そこで庶民の我々には型落ちモデルでも十分すぎる、ということで当店では昨年の「イマダケ!キャンペーン」をリニューアル。 「イマダケ!アルダケ!キャンペーン」として、「ダンロップ WINTER MAXX 02(ウインターマックス02、WM02)」に加え、今年型落ちになった「ブリヂストン BLIZZAK VRX2(ブリザック ヴィアールツー)」をキャンペーン商品に追加しました。 当店の見立てでは、氷上重視でいくならVRX2、昨年のような雪の多い路面にはWM02をオススメします。しかし、チラシに小さく書いてあるとおり、VRX2は「当て馬」です。 ブリヂストンが好きな方には非常にお買い得だと思いますが、総額で決めるなら当店の本命はダンロップ WM02。昨年同様非常に安く仕入れられることになり、またまた覚悟をしてロットで仕入れました。 軽自動車サイズ 155/65R14サイズが4本工賃税込み、3万2800円。 事前に仕入れた特価分がなくなると通常価格の3万8800円になりますのでとてもお得です。 スタッフ一同、さらにふくよかになったネコのトラもみなさまのご来店をお待ちしております。 キャンペーン商品にかかわらず、タイヤのことはお気軽にお問い合わせください。

キャンペーン概要

数量限定 イマダケ!アルダケ!キャンペーン サイズ:155/65R14 ブリヂストン BLIZZAK VRX2 155/65R14 2021年製 イマダケ!アルダケ!キャンペーン特価 4本セット 3万9800円(工賃・税込み) ※キャンペーン数量終了後は通常価格4万4800円となります。 ダンロップ WINTER MAXX 02 155/65R14 2021年製 イマダケ!アルダケ!キャンペーン特価 4本セット 3万2800円(工賃・税込み) ※キャンペーン数量終了後は通常価格3万8800円となります。 ※価格はタイヤ4本の組替工賃と消費税を含んだ「オール込み」となっています(バルブ交換が必要な場合は追加工賃4本税込み1200円)。 ※当店は「タイヤ購入で脱着、廃タイヤ処分料無料サービス」です。 問い合わせはセカンドオプションまで。 営業時間は平日午前9時~午後6時。土日祝日午前10時〜午後6時。 年末まで無休の予定ですが、今シーズンは平日に臨時休業を設ける可能性があります。 10年営業してきてスタッフも10歳年を取りました。体が言うことを聞きません。 電話 025-520-7033。だいたい、今井本人が出ます。