県内感染拡大で対応ちぐはぐ!? 高田城ロードレースは中止 聖火イベントは県内から200人募集し実施

新潟県上越市などが主催する高田城ロードレース大会の実行委員会は2021年4月19日、県内でも新型コロナウイルス感染拡大が続いているとして6月6日に予定していた大会の中止を発表した。一方、市は同日から、ロードレースの2日前の6月4日に市内で予定されている東京五輪の聖火到着イベントの観覧者200人の募集を開始した。観覧者は県内在住者限定としている。

高田城ロードレース(6月6日)は県内感染拡大で中止

高田城ロードレースは高田城址公園陸上競技場などを発着点に公園周辺や高田市街地を走る大会で、2年連続の中止となった。今年はスタート地点の分散や“時間差スタート”などの対策をしての開催を予定しており、例年並みの2431人が参加申し込みをしていた。実行委は「全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、新潟県内の感染者も増加傾向にあり、市内においても予断を許さない状況にある」として中止を決めた。

2019年の高田城ロードレース
ロードレース1

聖火イベント(6月4日)は県内の200人募集開始

東京五輪の聖火リレーで上越市のゴール地点となるリージョンプラザ上越(同市下門前)で6月4日、聖火の到着を祝うイベント「ミニセレブレーション」が開催される。市は県内在住者に限定して観覧希望者200人の募集を始めた。

3月25日に福島県で行われた聖火リレーの出発式典(提供:東京2020組織委員会)
聖火リレー

当日はリージョンプラザ上越の正面入口付近で午前11時25分から正午頃まで、太鼓団体の演奏や、聖火ランナー歓迎やフォトセッションなどのセレモニー、聖火のランタンへの納火、見送りなどが行われる。

市オリンピック・パラリンピック推進室では「聖火リレーは組織委員会、県の実行委員会の主催で、スケジュールに従って準備を進めている」と説明している。

▼参加申込のページ
https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/sports2020/seika-kanran-joetsu.html

県が特別警報 市長もメッセージ

県内での感染拡大を受けて県は4月16日、新潟市に特別警報を出し、同市内の飲食店などへの時短要請などを決定している。これを受けて上越市の村山秀幸市長も同日、「市民の皆様には、感染が拡大している地域との往来は慎重に検討いただきますようお願いします」とのメッセージを発表している。