上越市議会9月定例会の一般質問が2016年9月16日から始まりました。今回の一般質問では、定数32のうち23人が事前に質問通告を出していて、市が購入の方針を示している上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」については、9月20日から、4人の議員がさまざまな角度から質問します。4人それぞれの太刀についての質問内容と概ねの予定日時を紹介します。
一般質問の日程は9月16、20、21、23日の4日間。評価額3億2000万円の太刀購入について質問するのは滝沢一成議員(新政)、宮川大樹議員(みらい)、小竹俊之議員(新政)、橋爪法一議員(共産)。4人の一般質問は20、21、23日の3日間に行われます。議会中継はインターネットで中継や録画で見ることができます。
質問の内容と予想される日は次の通りです。一般質問の進み具合は上越市議会の公式Facebookページで毎日詳しく報告されています。
(4人ともFacebook上で活発に発言しています。名前のリンクを開くと各議員のFacebookアカウントを見ることができます)
滝沢一成議員(新政)
(質問は9月20日午後の見通し)
国宝太刀無銘一文字(号 山鳥毛)の購入について
市長が国宝太刀無銘一文字(号 山鳥毛)を購入しようとする「第一義」はなにか。以下の点からお答えいただきたい。
- この太刀は本物か。また、3億2000万円という額の妥当性について
- 3億2,000万円を29年度予算に計上することについて
- 募金やふるさと納税の見込みについて
- 議会に諮る前に、記者会見で「市が責任を持って購入する」と言い切ったことについて
- 8月まで市民や議会に伝えなかったことについて
- 一本の太刀が新しくできる博物館の、あるいは当市の観光やまちの賑わいの目玉になるということについて
- 購入後の維持管理のあり方や費用について
- 補正予算に市民団体への支援を計上したことについて
- この太刀の購入に3億2,000万円を使い、市が保有し続ける大義はあるか
宮川大樹議員(みらい)
(質問は9月20日午後か21日午前の見通し)
上越市の交流・観光戦略について
- 謙信公祭について、今年は、ガクト氏を抜きに地域の祭りとして取り組み、来場者は、昨年の23万人から目標の15万人を下回る14万8千人と発表された。実数はもっと少ないようにも思えるが、まず、この実数をどのように捉えているか。また、今後の謙信公祭の在り方について聞きたい。
- 太刀無銘一文字をリニューアル後の総合博物館で展示したいとしているが、観光経済効果に結び付けなければ購入の意義が半減する。高田公園には飲食店や土産店がなく、観光で経済効果を生むための工夫に乏しいと感じる。天地人の放映時は多くの観光客が訪れたが、一過性に終わり残念な思いをした。これらを踏まえ、リニューアルする総合博物館を観光経済効果に結び付けるための戦略について聞きたい。
- 10月には、友好都市となって 20 年になることを記念して韓国の浦項市の代表団が当市を訪れることになっているが、当市のインバウンド政策はどのように取り組んでいるか聞きたい。
小竹俊之議員(新政)
(質問は9月21日の見通し)
国宝太刀無銘一文字(号 山鳥毛)の購入について
- 取得に向けての機運が市民の中で高まっていると感じるが、慎重な姿勢や反対している市民もいる。全市一体となって太刀の取得を歓迎したいところだとは思うが、反対している市民に対するフォローはどのようにしていく考えか。
- 展示期間以外はレプリカを展示すると聞いたが、レプリカの製作にはどのくらいの費用がかかるのか。
橋爪法一議員(共産)
(質問は9月23日の見通し)
国宝「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の取得について
- 太刀所有者が、文化庁に「売渡しの申出」をするに至る経過について、特に所有者との協議の状況を中心に聞きたい。
- 「売渡しの申出」に基づき、当市への売渡しが可能となった場合、市民への説明会やWebでのアンケートなどを行い、市民の意見を聴く考えはないか聞きたい。
このほかの議員も市政全般にわたるさまざまなテーマで一般質問をしています。質問通告一覧はこちら(PDFファイル)。
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