ゲストなしの謙信公祭出陣行列 村山市長が馬上で勝どき

第91回謙信公祭(同協賛会主催)の出陣行列が2016年8月21日、新潟県上越市春日山町周辺で行われた。昨年までミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが務めた上杉謙信役は、村山秀幸上越市長が務め、市民参加型の地域の祭りとして、会場を盛り上げた。

出陣行列は、上杉・武田両軍の武将や兵にふんして沿道を練り歩くもの。今年は市内外から約450人が参加した。

勝どきを上げる村山市長
謙信公祭S

村山市長は午後4時50分頃、馬にまたがり上杉軍を束ね、山麓線の春日山交差点に登場。「いつ何時も、上杉の義の心を持って前に進むのじゃ。全軍、川中島に向け出陣じゃ」と力強く叫び、出陣行列の参加者とともに「エイエイオー」と勝どきを上げた。沿道には大勢の市民が集まり、拍手を送っていた。

ガクトさんの招へいに関しては、北陸新幹線の開業と謙信公祭90回目の節目の年であった昨年で「一区切り」(市観光振興課)となっていた。春日山交差点付近には大勢の観客が集まったが、例年のように周辺道路にも人が溢れ返るような客入りは、今年は見られなかった。

同市大豆1の男性(69)は「出陣行列は毎年見ているが、今年はお客さんが少なくてさびしい。上越で一番のお祭りなんだから、(ガクトさんのような)お客さんを集めることができるゲストを呼んで、派手に盛り上げてほしい」と話していた。