上越信用金庫は新潟県上越地域の中小企業を対象にインターネットやソーシャルメディアの活用状況を調査結果を公表した。上越地域の中小企業はインターネットやソーシャルメディアの利用割合が全国平均に比べて高いという結果が出ている。
調査は、今年(2016年)6月1日から6月17日に行った景気動向調査に合わせて実施。上越地域の中小企業331社に調査票を送付し、そのうち98.8%にあたる327社から回答があった。
事業でのインターネット利用状況については、「利用している」が81.3%と、全国平均75.2%を大きく上回った。電子メールの利用状況についても「利用している」が72.5%と、全国平均70.1%を上回った。
情報収集や発信にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログなどを活用している企業は22.9%で、2012年9月調査の9.6%から4年足らずで大幅に増加した。内訳としては、SNS(フェイスブックなど)が15.0%と、前回2.6%から大幅に増加。以下、ブログが4.6%(前回4.4%)、動画共有サイト(YouTubeなど)が1.8%(前回0.9%)と続いた。フェイスブック利用率は上越地域が15.0%と全国平均12.7%を上回っている。
事業の情報収集にあたって活用する媒体などについては、「販売・仕入先」が53.8%と最も多く、次いで「インターネット」が46.2%、「新聞・雑誌」が44.0%と続いた。全国平均は「販売・仕入先」(52.8%)、「新聞・雑誌」(45.0%)「インターネット」(39.5%)の順となっており、上越地域はインターネットが情報収集に活用されている割合が高い。
広告、宣伝など活用している情報発信媒体については、「自社ホームページ(ブログ含む)」が36.1%と最も多く、次いで「新聞・雑誌(広告含む)」が30.0%、「看板・ポスター」が18.0%と続いた。業種別では、サービス業、建設業、不動産業で情報発信に積極的な企業が相対的に多くみられた。