妙高市の旧新井リゾート 2017年度全面オープン ホテルロッテが事業計画案

新潟県妙高市は2015年12月16日、休止しているスキー場、旧新井リゾートを2017年度に全面オープンするという計画案を市議会で説明した。同市によると、旧新井リゾートの土地と建物を購入したホテルアンドリゾート上越妙高(本社・東京都)の親会社で、ホテルを世界展開するホテルロッテ(本社・韓国ソウル市)が同日までに同市に事業計画案の概要を示した。

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ホテルロッテは日本と韓国にまたがるロッテグループの企業で、韓国、アメリカ、ロシア、ベトナムなどに19のホテル展開しているほか、ロッテワールドなども運営している。積極的に海外進出を進めており、2020年までにホテルの数を45まで拡大する計画。海外セールスでの営業力やネットワークを生かし、韓国や中国などアジアをはじめ欧米など世界の観光客を妙高に誘客する。 プロスキーヤーが楽しめるコースとともに初心者向けのスロープなどバリエーションのあるコースを作り、特に雪遊びなどをするファミリー層をメーンターゲットとする。冬季に日本を代表するスキー大会や日韓の交流戦などさまざまな大会の誘致も計画している。 雇用については地元住民の優先雇用を打ち出している。 来年度に一部オープンし、2017年度にグランドオープンするとしている。 入村明市長は計画案について「妙高をロッテというブランドとともに世界ブランドに育てようという相当にすごい仕掛けがあると感じている」と話し、ワールドカップなど国際大会の誘致や世界のトッププロ向けのコース拡大などについても期待を寄せた。 新井リゾートは1993年、当時のソニー関連会社や当時の新井市が出資し、大毛無山 (1429m) にスキー場とレストラン、ホテルを備えた滞在型レジャー施設を開発しオープン。利用客が落ち込み、2006年に運営会社が経営破綻して営業を停止した。同市両善寺や窪松原などの合計約200万平方mの土地と建物は市税の滞納で公売にかけられ今年6月に東京都港区の株式会社ホテルアンドリゾート上越妙高が18億円で落札していた。 ホテルロッテの公式サイト http://www.lottehotel.com/global/ja/

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