東北農業3部作一挙上映 19~21日に「かきざき映画祭」

新潟県上越市柿崎区で2016年11月19日(土)~21日(月)の3日間、「かきざき映画祭2016」が開かれる。東北の農業を見つめ直す原村政樹監督の農業3部作を上映する。会場は柿崎コミュニティプラザ(総合事務所)。資料代として1000円(大学生以下無料)が必要で、期間中全作品鑑賞可。

上映する作品は「いのち耕す人々」(2006年)、「天に栄える村」(2013年)、「無音の叫び声」(2015年)。19日午後1時30分、21日午後4時30分から、森田惠子監督の「姫と王子たち」(2016年)の特別上映もある。20日午後4時5分から、原村監督とゲストによるトークセッションが行われる。

問い合わせは、主催の柿崎わいわいしゃべろう会、小出さん090-6620-2419。

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「いのち耕す人々」

【上映時間】 20日午前9時30分~、21日午前9時30分~

有機農業に取り組み、食の安全を実践してきた山形県高畠町の農家を追うドキュメンタリー。この町で起きた農薬空中散布反対運動への取材を発端に、それから20年後の2005年に撮影を再開。農業体験をしに来た人々や脱サラで農業を始める人々に向けて、農業の大切さを伝える現在の農家の人々の様子を映し出す。理想的な農家のあり方を通して、食べものの大切さへの意識をもう一度思い出させてくれる。

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「天に栄える村」

【上映時間】 20日午前11時30分~、21日午前11時30分~

福島第一原子力発電所の事故で放射性物質にさらされた福島県天栄村の農家の人々が、苦境に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。天栄村では、恵まれた環境を大切にしながら農業を営んできた。農家のグループ「天栄米栽培研究会」は、米のおいしさを競うコンクールで4年連続金賞受賞という成果を残すが、原発事故で田畑を汚染されてしまう。それでも米作りをあきらめず、田畑を未来へと引き継ぐために、科学的調査をもとに環境破壊を乗り越えようとする。

◇公式サイト http://www.sakuraeiga.com/tensaka/

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「無音の叫び声」

上映時間】 19日午後4時~、20日午後2時~、21日午後2時~

戦後の日本を代表する農民詩人・木村迪夫にスポットを当てたドキュメンタリー。1935年、山形県の小さな村に生まれた木村は、戦争で父を亡くし、戦後の高度経済成長の中でも社会の底辺での生活を強いられた。そしてその経験をもとに、社会の矛盾や反戦への思いをつづった詩を60年以上にわたって創作し続け、発表した16冊の詩集は数々の賞を受賞した。日本農民文学の最高峰と言われる木村の作品や人生を通し、その人間的な魅力に迫る。

◇公式サイト http://www.eiga-muon.net/Cast%20Staff.html

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