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上越のサメ食文化発信に 4年越し「サメかまぼこ」完成

2か月前

新潟県上越地域で昔から親しまれているサメを使った「サメかまぼこ」の販売が2020年8月7日、上越市内で始まった。同市の郷土料理研究家の井部真理さん、一印上越魚市場(同市木田3)、口福の店 魚住かまぼこ店(同市春日新田5)が4年の歳月をかけ完成した商品。井部さんは「上越のサメ食文化を全国に発信していきたい」と話している。

販売がスタートした「サメかまぼこ」
サメかまぼこ4

サメの肉にはアンモニア成分が多く、独特の臭みがある反面、腐りにくいことなどから昔から山間部に暮らす人々の貴重なタンパク源となってきた。近年の核家族化などにより、郷土料理が継承されにくい現状から、サメの消費量は年々減少。栄養価が豊富なサメ食を今後も上越に残していこと井部さんらはこれまで、様々なサメ食の普及活動に取り組んできた。

今回完成した「サメかまぼこ」はサメの体の色をイメージした白と黒の2本セット。1本の長さ約14cm、直径約1.5cmのスティック状で、スケソウダラのすり身に、刻んだサメの皮を練り込んだ。

コリコリした食感が味わえる「サメかまぼこ」
サメかまぼこ3

かまぼこに使用しているのは気仙沼産のモウカザメ。サメを調達する同市場の尾崎徹社長は「サメの身を使うと臭みが出るので、かまぼこにはサメの皮が使われている。皮はコリコリとした食感で、弾力がある。コラーゲンも含まれ、おいしく出来上がった」。

商品パッケージデザインの原案や商品名の考案には上越教育大の学生が協力。デザインを担当した学生(20・長野県出身)は「初めてサメを食べた驚きを込めて描いた。コラーゲンたっぷりなので、肌が気になる時に食べたいですね」と話した。

6日、サメかまぼこの開発に協力した上越教育大の学生には感謝状が贈られた
サメかまぼこ2

井部さんによると「サメかまぼこ」はそのままでもおいしいく味わえるが、バーナーでさっとあぶると表面のとろける感じや香ばしさが楽しめるという。「4年越しの商品が形になり、関わってくださった方に感謝している」と述べ、製造を担当した魚住かまぼこ店の田村博店主は「全国にないサメかまぼこを全国区にしていく」と語った。

税込み432円。問い合わせは魚住かまぼこ店025-543-2438。