2017年5月25日午後2時50分頃、新潟県上越市国府の国道8号国分跨線橋からえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインの線路に、モルタル片が複数落下しているのが見付かった。列車の運行に影響は出なかったが、跨線橋を管理する国交省高田河川国道事務所は今後検討委員会を立ち上げ原因究明などを図るとしている。
トキ鉄によると、同社の社員が線路の巡回点検をしていたところ、跨線橋から落下しているモルタル片を見付けた。モルタル片は直径10cmほどの大きさで、跨線橋の下の一部がはがれ落ちて砕けたとみられる。トキ鉄ではすぐに緊急点検を実施し、さらに高田河川国道事務所ともに再度点検したが、モルタルがはがれた部分以外には異常がなかった。
この跨線橋はコンクリート製で1973年に架けられたもので、長さは30m。5年に1度の点検が義務付けられており、高田河川国道事務所から依頼を受けたトキ鉄が昨年2月に点検している。
高田河川国道事務所では今後、トキ鉄とともに詳細な調査を実施するほか、原因究明と対策を検討するための検討委員会を設置するとしている。