高田城百万人観桜会へぼんぼり設置始まる 暖冬で例年より早く 露店営業など前倒しも予定

新潟県上越市の高田公園で2019年4月1日から始まる「第94回高田城百万人観桜会」(上越市など主催)に向けた準備が着々と進められている。3月12日には、会場周辺を美しく照らすぼんぼりの設置作業が行われた。業者6人が手際よくぼんぼりを取り付け、会場一帯がぼんぼりのピンク色で彩られた。

12日に行われた立ちぼんぼりの設置作業 ぼんぼり設置2

同日の上越市高田の最高気温は午前11時27分に14.5度を記録。風が冷たいものの、天候に恵まれた一日に。主催者の上越観光コンベンション協会によると、3月から準備がスタート。今年も会場周辺には「立ちぼんぼり」「吊りぼんぼり」の計3000個が設置されるという。今冬は暖冬で高田では2月中に積雪がゼロとなった。立ちぼんぼりの取り付けは桜の早い開花を見越し、昨年より約10日早い作業となった。

12日昼過ぎには、高田公園極楽橋付近で設置作業が進められ、業者が慣れた手付きで支柱にくぎでぼんぼりを固定した。業者によると天候にもよるが数日で作業は終了するという。

会場一帯がぼんぼりのピンク色で彩られた ぼんぼり設置1

物産展やライトアップなど一部前倒しも予定

会場ではぼんぼり設置のほか、極楽橋近くの物産展の設営なども始まった。主催者によると今年は桜の早い開花を見越し、物産展や一部露店の営業のほか、桜のライトアップを3月30、31日に前倒しで行う予定。担当者は「桜の開花状況に応じて対応していく。多くの方からお越しいただきたい」と話している。

観桜会期間中、会場周辺にはソメイヨシノを中心に約4000本の桜が咲き誇る。同日設置されたぼんぼりに照らされた美しい桜は、上野の恩賜公園、弘前城公園とともに日本三大夜桜の一つに数えられる。また、期間中は会場に約300の露天が並び、市内のみならず県外客も多く訪れる上越の春の一大イベントとなっている。

高田公園

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