イルカ通年飼育に鮮魚楽しめるレストランも 新水族館の実施設計最終段階

新潟県上越市が2018年のオープン予定の新水族博物館について、実施設計の概要などを市議会総務常任委員会に報告した。通年飼育するイルカプールやマゼランペンギンの生息地を再現したペンギンランド、最新の技術を導入した展示のほか、水槽が配置された空間で新鮮な魚介を味わえるレストランも設置される=写真はいずれもイメージ・上越市提供=。

イルカプール
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最終段階を迎えている実施設計の概要と展示内容が報告されたのは、2月18日に開かれた市議会総務常任委員会。展示内容としては、目玉となるイルカの通年飼育のほか、飼育数日本一を誇るマゼランペンギンの生息地(アルゼンチン)を再現したペンギンランド、天井から足元までアクリルガラスで覆われた水中トンネル、日本海の四季を楽しめるテラスなどが盛り込まれている。

マゼランペンギンの生息地(アルゼンチン)を再現したペンギンランド
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日本海とつながったテラスからの見た目
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また、入館者の動きに反応して壁や天井を泳ぐ双方向映像やイルカの聴覚を模した骨伝導ヘッドフォン体験など、さまざまな技術を用いた趣向を凝らした演出も計画している。

水中トンネル
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このほか、レストランも設置され、水槽が配置された空間で新鮮な魚介を中心としたメニューを提供するほか、魚料理教室や加工品作りなども予定している。

新水族博物館の建物は現水族博物館の西側にある第1駐車場周辺に建設。規模は鉄筋コンクリート造り地上3階建てで、延べ床面積約8500平方m、現在の約1.5倍の規模となる。

今後、3月中旬には実施設計を終え、5月頃までに入札を行い、建設工事に着手する。2018年3月の完成、同年夏までにオープンを目指している。