コンピューターやテクノロジーに興味のある小中学生らが集まって遊びながら学べる拠点「ギークラボ上越」のキックオフイベントが2016年5月21日、上越教育大学で開かれた。子供から大人まで約50人が参加し、プログラミングや3Dプリンターなどによる新しいものづくりを体験した。ギークラボ上越では来月から、好きなことに自由に取り組むことができる「もくもく会」を定期的に開催する予定だ。
キックオフイベントでは、iPadを使ってロボットが迷路を通り抜けるプログラムを作ったり、3Dプリンターで思い思いの立体を作ったりしたほか、レーザーカッターの実演、VR(仮想現実感)体験などが行われた。参加した市内の中学1年生男子は「プログラムというと文字ばかりで難しそうと思ったが、ブロックのように形を組み合わせるだけでプログラムが作れたのでとても楽しかった」と話していた。
また今回のイベントには、長野市を中心にテクノロジー関係の勉強会やイベントを行っている「ギークラボ長野」がロボットを持ち込んだり、「JAWS-UG 上越妙高支部」がAWS (Amazon Web Services) を使ったクラウドコンピューティング体験を行うなど近隣の団体も協力した。
ギークラボ上越には、3Dプリンター2台や、レーザーカッター、大判プリンターなどの設備が整っている。大学の教育情報訓練室など2つの部屋で、プログラミングを学んだり、工作をしたり、本を読んだり、自由にやりたいことをして過ごすことができる「もくもく会」は6月1日から、原則隔週水曜の午後3〜6時に開く予定。対象は原則小学4年生以上の学生。教員や大学院生らがサポートするので初心者でも参加できる。詳しい日程や申し込みなどはギークラボ上越のサイト (http://gljoetsu.itc.juen.ac.jp/) を参照。