小中学生1人1台端末はiPadに 上越市教委が機種選定 モバイルルーターは1700台用意

上越市教育委員会は、国の「GIGAスクール構想」を受けて小中学生に1人1台配備するタブレット端末について、米アップル社のiPadを選定した。本年度末をめどに導入する。また、インターネット環境のない家庭のためにモバイルルーターも配備する。

GIGAスクール構想ではWindows、Chrome OS、iPadOSの3つのOSが想定されており、市教委は選定委員会を設置して学習での利用しやすさや操作性などの観点からiPadOSを選定した。

市教委が定めた取扱方針によると、授業での活用を基本として家庭への常時持ち帰りは行わないが、臨時休業などの場合は家庭に貸し出す。小中学生と教員分合計1万4829台を購入する予定で、費用は約7億5000万円。

また、市教委が5月に行った調査ではインターネット環境のない家庭が約10%だったことから、児童生徒が臨時休業時などにオンライン学習ができるように、1700台のモバイルルーターを用意する。

今後、各学校内の通信ネットワーク工事を来年2月末までに行い、タブレット端末は3月末までに導入する予定。