環境省は妙高市の妙高戸隠連山国立公園の妙高山・火打山の3つの登山口で、1人500円の入域料を収受する社会実験を今年10月に実施する。自然環境保護や施設維持管理に必要な経費をまかなう仕組みを検討する。
実施期間は10月1〜21日の午前5時〜午後5時。妙高山と火打山の笹ヶ峰登山口、燕温泉登山口、新赤倉登山口で、係員や募金箱に自然環境保全に係る協力金500円を支払う。下山後に自然環境や登山道に関するアンケート調査を依頼される場合があり、協力を呼びかけている。
妙高山と火打山では、行政機関や民間団体が協力して登山道の維持管理を行っているが、総延長が長く、十分な維持管理ができていないという。協力金は登山道の維持管理やライチョウの生態調査、保全活動などに活用される。
今回の社会実験では、協力金制度導入に対する登山者の反応や、金額の設定、徴収方法などを検証し、結果を整理してホームページで公開するとしている。