忍者が使っていたとされる「山と言えば川」という合言葉があるが、日本百名山として知られている妙高市の妙高山(標高2454m)に、筆で書いたような力強い「山」と「川」の字が雪形として現れた。
「山」の雪形は、江戸時代後期に浄土真宗の僧、了貞が著した「二十四輩巡拝図会」の第5巻(1803年刊)に紹介されており、古くから伝承されている。妙高市関山周辺から5月中旬〜6月上旬にかけて望める。詳しくは、関連記事参照。
「川」の雪形は文献などには出てこないが、妙高市坂口新田付近から「山」の雪形の下に「川」の字が見える。はっきり見えるのは、6月上旬以降。地元の人は「妙高には山もあるし、川もある」と伝えている。
雪形は種まきや田植えなど、農耕の目安として伝承されているものが多いが、「山」も「川」も出現時期が遅いためか、農耕との関係はない。