大雪で電車や車が立ち往生 高田で120cm超え 直江津も積雪増加

強い冬型の気圧配置の影響で2018年2月13日、上越市などは大雪に見舞われ、高田では午後4時には積雪が129cmに達した。海岸外部の直江津地区などでも急激に積雪が増え、市内では、朝から電車や車が雪を抱えて立ち往生したほか、除雪作業などで幹線道路を中心に大渋滞した。

南高田駅で立ち往生した普通列車(2月13日午後2時頃)
列車立ち往生2

新潟地方気象台によると、北陸地方の上空約5000m付近に氷点下36度以下の寒気が流れ込んだ影響で冬型の気圧配置が強まり、大雪となった。高田では前日午後9時の時点の積雪は92cmだったが、翌13日の午前8時頃から激しく雪が降り、午前10時までに120cmを超えた。

激しく雪が降る中除雪する除雪車(下門前、午後0時半過ぎ)
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えちごトキめき鉄道では、同市の南高田駅で午前11時23分頃、普通列車が雪を抱えて立ち往生した。乗客41人は午後0時40分すぎに代行バスに乗り換えて移動した。同社総務課によると、立ち往生した列車は、午前8時2分に妙高高原駅を発車予定だったが、150分遅れで出発。途中の南高田駅で雪を抱えて動けなくなったという。南高田駅の近くにある2か所の踏切で、警報機が鳴り、遮断機が降りたままになったため、係員が駆けつけ踏切を開放した。

えちごトキめき鉄道は午後5時頃まで運転を見合わせているほか、JR信越線の直江津―長岡駅間の上下線も運転を見合わせている。

直江津駅近くのJR信越線の踏切での除雪作業(2月13日)
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同市内では、例年、高田地区に比べて雪の少ない海岸部の直江津地区でも積雪が増加している。これまでの除雪作業で道路脇に高い雪壁ができたままで、排雪作業が進んでいない。道路脇や住宅敷地の出入り口で立ち往生する車が相次ぎ、警察も出動して対応する様子も見られた。

雪壁を除雪する女性(直江津駅前の通り、2月13日午後0時半過ぎ)
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直江津の市街地を走る除雪車(2月13日午後1時過ぎ)
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雪で動けなくなった車を移動させる警察官(春日新田1)
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新潟地方気象台によると、大雪は13日遅くまで続く見込み。14日正午までの24時間に予想される降雪量は多い所で、上越の平地で30cm、山沿い40cmと見込まれている。