冬季オリンピックが2018年2月9日、韓国の平昌(ピョンチャン)で開幕する。新潟県上越市仲町4の駅前通りにある「古物屋・K」の店頭に、Vサインをしたエスエス製薬のウサギマスコット「ピョンちゃん」が登場し、子供たちの人気者になっている。
日本の製薬会社は50年以上前から、薬局の店頭に動物のマスコットを置いて販売促進を行っており、エスエス製薬のウサギのほか、コルゲンコーワのカエル、佐藤製薬のゾウなどがある。エスエス製薬の「ピョンちゃん」は、道路交通法の規制強化などの理由で25年以上前に製造を中止している。
1972年製の「Vサインピョンちゃん」だった
エスエス製薬のサイト「ピョンちゃんの歩み」によると、このピョンちゃんは、1972年(昭和47年)に製作された5代目の「Vサインピョンちゃん」。当時流行した「ラブ&ピース」や「サインはV」などから、Vサインを採用した。
「古物屋・K」では2か月ほど前に偶然に仕入れ、店頭に置いたところ子供たちに大人気。2015年から同店の代名詞となっている鉄人28号の大型フィギュアとともに、記念写真を撮影する人が絶えない。外国人にも大人気だという。
佐藤恵治店主は「鉄人28号とともに店のアイドルにしたいので、売って欲しいと言われても売らない」と話している。
製作されたのは札幌冬季オリンピックの年だった
偶然にも、「Vサインピョンちゃん」が製作された1972年は、札幌冬季オリンピックが2月3~13日、北海道札幌市で開かれている。スキージャンプ70m級で笠谷幸生が金メダルに輝いたほか、冬季オリンピックで初めて金銀銅メダルを独占し、日の丸飛行隊と言われた。大会のテーマ曲はトワ・エ・モワが歌った「虹と雪のバラード」だった
縁起の良い「Vサインピョンちゃん」にあやかって、日本勢の大活躍を期待したい。