新潟県上越市は2021年4月4日から、大町4、5で開かれている朝市「四・九の市」の出店場所を4丁目のみにする。出店数が減少し、特に5丁目の露店数が少なくなっていたことから、出店場所を集約し、買い物客の利便性向上と朝市の活性化を図る。
四・九の市は、1924年から現在の場所で4と9の付く日に開かれてきた歴史ある朝市。上越朝市組合の松嶋隆組合長(71)によると、約50年前には商店や農家の露店が100店ほど並んでいたというが、出店者の高齢化や後継者不足などにより、現在の常時出店数26店にまで減少した。
特に5丁目の露店数の減少が著しく、買い物客や組合員から出店場所の集約を求める声が上がっていたため、昨年夏頃から組合や町内会で協議していたという。
松嶋組合長は「昔は新しい店が入る隙間もないほどだったが、20年くらい前から一気に(出店数の)減少が進んだ。お客さんのことを考えれば店が集まっていた方がいい」。同市観光交流推進課は「買い物しやすい環境になり、朝市のにぎわいにつながれば」と話している。