地元高校生がトキや波をデザイン トキ鉄「鉄印」でコラボ

新潟県上越市のえちごトキめき鉄道はこのほど、地元の高校生が考案した「鉄印」4種類を発売した。トキや波、奴奈川姫など沿線の自然や伝説が描かれ、同社は「高校生の協力で地域の特色や魅力を伝える鉄印になった。全国の人に購入してほしい」としている。

上越高校(上越市)の生徒が考案した鉄印
高校生鉄印②

鉄印は寺社が参拝者に授ける「御朱印」の鉄道版で、「第三セクター鉄道等協議会」に加盟する全国40の鉄道会社と関係会社が連携し、各社オリジナルのデザインで今年7月から販売している。高校生版は岩手県の三陸鉄道と群馬県のわたらせ渓谷鉄道、同社の3社がそれぞれ地元の高校に依頼して作成。3月13日から販売している。

トキ鉄は上越高校と県立糸魚川高校とコラボ。直江津駅で販売している上越高の作品は、美術部員12人と書道部員2人がそれぞれデザインや揮毫したものの中から、同社が選んだ。日の丸にはばたくトキのデザインと、高田駅のステンドグラスをモチーフに直江津海岸の波や魚などをちりばめたデザインの2種類がある。文字は「道」の字のしんにょうが長く、線路を想像させる。糸魚川駅の糸魚川高の作品は、地元残る奴奈川姫伝説をモチーフに、奴奈川姫や明星山や日本海、ササユリなどをデザインした2種類。

糸魚川高校の生徒が考案した鉄印
高校生鉄印③

同社総務課の運上武史さんは「他地域の人が手に取ってデザインを見た時、『何だろう』と沿線地域に興味を持つきっかけにもなるのでは」と話している。

高校生版鉄印は各200枚限定で、価格は通常版と同じ税込み300円。専用の鉄印帳(税込み2200円)を購入し同社の駅で乗降可能な乗車券類を持っている人に、1冊につき1枚、プリントされた鉄印を販売する。3月20日に直江津駅自由通路で開催される「あすかマルシェ」でも販売する。