新潟県上越市富岡のイオン上越店で2020年11月、インターネットで注文した商品を駐車場で受け取れる「ドライブスルー方式」のサービスが始まった。注文した客には「買い物時間の短縮になる」などと好評た。
同店は、新型コロナウイルスの影響でネットスーパーの需要が増加したことで、新たにネットスーパーの配送拠点となった。合併前上越市を中心としたエリアを対象に鮮魚やすしなどの取り扱い商品が増え、配送料がかからず好きな時間に駐車場や店内カウンターで商品を受け取れる、店舗受け取りサービス「ピックアップ!」を導入した。
このうちドライブスルー方式は、店舗建物に隣接した駐車スペースが専用受け渡し場所で、客はスマートフォンやパソコンで商品を注文し、好きな時間に駐車場に駐車する。携帯電話で店舗に来店と注文番号を伝えると、店員が注文した商品を車まで運んでくれる。
トランクや座席スペースなどの車内への積み込みも店員が行うので、客は車から降りる必要はない。商品は注文から最短3時間で受け取れ、袋詰めのレジ袋は無料。
初日の12日に初めてネットスーパーを利用し、ミネラルウォーターやカップラーメンを箱単位で購入した市内の50代の女性会社員は「会社帰りにすぐに車に積んでもらえ、早く家に帰れるのが魅力」と話していた。
イオン上越店によると、ドライブスルーの利用は他店よりも多い傾向という。イオンリテール北信越カンパニー営業推進部の中島規行部長は「ネットスーパーということで30代、40代を予想していたが、意外にも70代の方などの利用もあった。新型コロナの新しい生活様式と1人1台の車所有という地方では、今後の買い物スタイルの選択肢になるのでは」と期待を寄せていた。
▽イオンネットスーパー https://shop.aeon.com/netsuper