上越総合病院の男性医師が感染  30日は外来休診

新潟県は2020年11月28日、上越市に住む20代の女性会社員と40代の男性医療機関職員の2人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。上越総合病院(同市大道福田)はこの男性が同病院に勤務する医師と発表した。医師の感染を受けて同病院は30日の外来休診を決めた。

上越総合病院
上越病院1

県によると、2人は同居する家族で、いずれも軽症で入院している。医師は26日夜間に発熱。27日に医療機関を受診し、検体を採取したところ、PCR検査の結果、陽性が判明。同居家族の女性は24日に発熱があり、26日に医療機関を受診、検体を採取した結果、27日に陽性が判明した。県によると2人は20〜24日に県外移動歴があり、県外で感染した可能性が高いと見ている。医師は25、26日に勤務していた。県が2人の濃厚接触者を調査している。

同病院は医師が勤務する診療科を公表していない。同病院は「濃厚接触者に該当する人はいなかった」としている一方、接触の可能性がある人に対しては広くPCR検査を実施しているという。同病院では「現時点で当院からの連絡がない方は、PCR検査の対象者ではないので安心してほしい」としている。

同病院は院内への入場を禁止し、30日までの外来休診を決めた。また、当面は専用ダイヤル(025-524-3045)を設け、問い合わせに対応している。篭島充院長は「不便と心配をかけ誠に申し訳ない。引き続き感染対策に努めるので、理解と協力をお願いしたい」とのコメントを発表した。