新潟県上越市山屋敷町の上越教育大学の学食で、100円や200円で味わえる朝食が提供されている。学生からも好評で、学外の人も食べることができる。
100円朝食のメニューは、米飯と日替わりの汁物に、納豆か卵が付く。200円朝食は、米飯と汁物に加え、卵焼きやブロッコリーなどのおかずセットに、コーヒーなどのワンドリンク付き。
格安で朝食の提供を始めた理由は、朝食を食べない学生が増えていること。食生活が不規則になると、体調を崩して学業に専念できなくなる恐れがある。上教大は、規則正しい生活習慣と食生活の推進を図る「早寝早起き朝ごはん全国協議会」に加盟していることから、学生の朝食摂取率向上に着手。昨年10月に200円朝食の提供を始めた。今年6月には100円朝食も開始し、朝食を食べに来る学生も増えたという。
学食は「国内フードサービス」(本社・横浜市)が運営している。学生への食生活の支援が目的のため、布施洋一店長は「利益は出ないですね。昼食や夕食を食べに来てもらうことで、どうにか調整している」と話す。
学生寮で生活する男子学生(19)は「値段が安いのでよく食べに来る。起きてから朝食の支度をする手間を考えたら、学食で食べたほうが楽で良い」と話していた。
提供時間は平日午前7時50分から同9時まで。