上越市で特殊詐欺被害3件 還付金手続きで100万円被害など

上越警察署によると、2023年3月23、24日に新潟県上越市内で特殊詐欺被害が相次いで3件発生した。

このうち2件は、いずれも60代女性宅に「保険料の還付金がある」などと市役所職員を名乗る男から電話があり、手続きのため金融機関に行き、携帯電話で男から指示を受けながらATMを操作するうちに、いずれも約100万円を他人名義の口座に振り込まされていた。

もう1件は、90代女性宅に警察官を名乗る男から「○○というグループの名簿に名前が載っている」と電話があった後、金融機関職員を名乗る男から「キャッシュカードが偽造されている」と電話があり、自宅に来た男にキャッシュカード3枚を手渡し、現金合計87万円を引き出された。

同署によると、23、24日は、同様の不審電話の相談が十数件寄せられたという。管内で今年発生した特殊詐欺被害は8件(前年同期比3件増)、被害額は約697万円(同約570万円増)。

同署は「ATM操作で還付金が戻ることはない。電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、家族や警察に相談して。固定電話は防犯機能付き電話を使うか、留守番設定をして最初から出ないようにしてほしい」と注意を呼び掛けている。