休館中の道の駅あらい「四季彩館みょうこう」4月下旬リニューアル 「モンベル」核に直売所やレストラン

新潟県妙高市は2023年3月22日、直売所などを冬季営業休止していた道の駅あらい東側エリアの「四季彩館みょうこう」について、道の駅西側の直売所などを運営する「ひだなん」を新たな運営会社とし、4月下旬にリニューアルオープンを予定していると明らかにした。ひだなんによると、アウトドアブランド「mont-bell(モンベル)」のショップを核とし、直売所やレストランなどの新店舗を準備している。

4月下旬にリニューアルオープンを予定している「四季彩館みょうこう」

同館の指定管理者である第3セクター「妙高ふるさと振興」から、3月16日付けで新年度事業計画書の提出を受け、市が同日の市議会全員協議会で説明した。

市によると、これまで同館の直売所や飲食店は、指定管理者のパートナー企業「みょうこう未来創造商社」が運営していたが、1月末にパートナー契約を解消。「ひだなん」を新たなパートナー企業とし、アウトドア用品やフィールド用品をそろえて新たな客層を取り入れ、直売所では無農薬、低農薬の米や野菜を中心に販売し、西側との差別化を図る。飲食店では地場産の食材を使用した定食、麺、丼ものを提供する予定。

市はひだなんについて「一定の経営基盤や固定客を有していることなどから安定的な経営が期待される」とし、「品ぞろえの充実とともに新たな集客力が見込まれることから事業計画を承認する」と述べた。また課題となっていたアクセス改善については、市が国交省に要望を出すなど取り組んでいると説明した。

同館はコロナ禍や物価高騰で経営難が続いており、来期の経営改善に向け、雪で客足が遠のく1月1日から3月15日まで営業休止していた。妙高ふるさと振興は「(同商社と)経営改善の道を探ったが早急な改善は難しいと判断し、継続を断念した。再開が伸びてしまい、楽しみにしていた方には申し訳ないが、なるべく早くオープンできるよう進めている」と話した。

リニューアルオープンまでは全館休館とし、指定管理者の負担で一部改修工事を行う。駐車場と国交省が管理する屋外トイレは変わらず利用できる。

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