二葉楽器が本町からパティオに移転 楽器試奏専用スペースも設置

新潟県上越市の高田本町で長年親しまれた楽器販売店「二葉楽器本町店」がこのほど閉店し、同市富岡の商業施設「パティオ」2階に移転。2023年3月2日、「パティオ店」としてオープンした。店内ではピアノをはじめとした楽器が多数並ぶほか、楽器の試奏ができる専用スペースを設置した。店を運営する二葉商事の佐藤宣夫社長(44)は「国道も近くて駐車場も広く、これまでよりも来店しやすくなった。楽器に気軽に触れてもらいたい」などと話している。

「音楽を身近に感じてほしい」と話す佐藤社長

楽器販売、音楽教室を運営する同社は1950年、佐藤社長の祖父が書店と酒の販売店として創業。後に楽器販売、音楽スタジオとして1989年、本町5に本町店がオープンした。店には音楽愛好者の大人たちをはじめ、バンドブームの頃は学生らも足繁く通った。時代は進み、商店街の人通りの減少や不便な駐車場事情などを考慮し、交通アクセスの良い立地、時間や料金に左右されずに利用できる広いスペースの駐車場などを求めて移転を検討。30年以上親しまれた本町店をたたみ、パティオでの出店を決めたという。

パティオ店は本町店のおよそ3分の2ほどのスペースとなったが、これまでの店舗にはなかった防音ドア付きの試奏スペースを新たに設置。新品、中古を含め、常時15台以上のピアノや電子ピアノ、エレクトーンの展示をはじめ、多彩なギターや管楽器などが手に取れるほか、楽器小物、ケア商品、譜面や楽器初心者向けの入門本なども販売している。

ギターが展示されているコーナー

今後はパティオ内にある中庭などを使った企画も考案中で、音楽教室の生徒たちの発表会やアマチュアミュージシャンのステージ、楽器と触れ合うイベントなども計画していく予定だ。佐藤社長は「音楽を身近に感じてほしい」と話している。

譜面や楽器入門本も種類豊富にそろう

オープンを記念し、商品購入者には記念品のプレゼントもある。なくなり次第終了。パティオ店は水曜定休。営業時間は午前10時から午後6時30分まで。電話番号は025-523-5655。なお、旧本町店に併設されている本社、音楽スタジオはこれまでと変わらず営業を継続している。