トルコ南部で2023年2月6日に発生したマグニチュード7.8の地震で、政府は同日夜、被災地で救助活動を行う国際緊急援助隊の派遣を決定した。要請を受け、上越地域消防局からは上越消防署特別救助隊副隊長の岡田俊介さん(41)が派遣された。
国際緊急援助隊は消防や警察、海上保安庁などで構成され、トルコ政府からの要請を受けて、現地で救助活動にあたる。同日夜には先遣隊として18人が出発した。
総務省消防庁では国際消防救助隊に登録する全国消防本部の599人から、出動準備計画表に基づき要請する。同局からは現在6人が登録しており、登録を開始した1989年以降、今回が初めての派遣となる。
2011年の東日本大震災でも救助活動の経験がある岡田さんは、第2陣として7日夜、羽田空港から現地に向かう。震源地のトルコ南部で被災者の捜索や救出に従事する。
6日夜に同局で出発式を実施。池田聡消防局長から辞令書を受け取った岡田さんは「上越消防、日本の代表として、被災地の要望に応えられるよう全力を尽くして救助に当たり、一人でも多く救出したい」と決意を述べたという。
派遣期間は6日から派遣解除まで。